浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
ついついやらなくてはいけないことを先延ばしにしてしまう。
運動、勉強、不安への挑戦とか。
やろうやろうと思っているけれど結局やらない。
先延ばしのクセの理由のひとつは「やるかやらないかを気分で決めている」から。
「明日の気分で決めよう」
「体調を見て決めよう」
「やる気が出たらやろう」
こんな風に考えているとまずやりません。
やりたくないので気分がいいはずもなく。
体調の悪いところを探しだすことも。
結果、やる気もでない。
「今度やろう」と先延ばしのパターンになるわけです。
こんな人の多くは気分や、やる気など「頭」でやるかどうかを決定しがち。
頭で決めるやりたくないことはやりません。
先延ばしのクセをやめるためには行動するかどうかは気分で決めるのではなく、予定で決めましょう。
最初に予定を立てておき、基本的にはどんな気分、状態であってもそのとおりに行動してみると良いのです。
やらない言い訳には耳をを貸さないようにします。
「やる気を出すために行動するんだ!」と考えてください。
これはうつ病の人に効果が認めてられている方法と同じです。
ポイントは2つ。
まずは無理な予定を立てないこと。
最初のうちはやってしまえば必ずできそうなくらいの予定にします。
運動であればいきなり30分走ろう、ではなく5分走ろう、のように。
継続できそうな予定を立てましょう。
もうひとつのポイントは予定はいつどのようにやるか具体的に決めること。
「明日のどっかで5分走ろう」ではなく、「明日の10時に5分走ろう」のように。
具体的に何をするかを決めておくと実行する可能性が高くなる、と心理学の研究で出ています。
まずはできそうなことからはじめていきましょう。
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