浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
今回はちょっと哲学的?な話を。
最近私は「自分の長所」というのがどーでもよいものなんじゃないかなって思うようになりました。
よく長所を探す時は短所を見れば良いと言われています。
短所がネガティブ・心配性なら、長所は慎重に取り組む
短所がワガママなら、長所は自由な発想ができる、自己主張ができる
短所が意見が言えないなら、長所は人に合わせることができる
この理屈で言えば短所は見ようによって長所にもなります。
だから「自分の長所はわからないけど、短所ならたくさん見つけられる」という人はいくらでも長所を見つけられるワケです。
よく履歴書に長所と短所を書く欄があると、そういう風に見つけましょうというマニュアルがありますよね。
しかし、逆を言えば「長所は短所にも言い換えられる」ということになります。
長所の分だけ短所があるとも考えられます。
そうなると長所・短所というのは言葉遊びのようにも見えてきます。
長所と思ったって自分より優れている人なんていくらでもいますし。
結局は長所も短所も人と比較しているに過ぎません。
ちょっと気分の良い時は長所とみられるけど、気分の悪い時は短所としか見られない、って感じになりそうで永遠に悩むかもしれません。
あと「自分はこーいうー人間なんだ」と、勝手に決めつけてしまうのかもしれません。
長所も短所も単に思い込みじゃないのなかぁと。
そんなことを考えているうちに長所も短所もどーでも良くなってきました。
人生は限りがあります。
長所を探すより「どんな風に生きていったらワクワクするか・楽しいのか」っていう視点の方がよっぽど大切なんじゃないかなって考えています。
私のこの考え方が良いのか悪いのかはわかりませんけど。
でも「短所ばかりで長所がわからない」って人は、短所を言い換えて長所を見つけるのも良いのですが、「そんなことどーでもよいからワクワク・楽しいこと一生懸命やること考えない?」って考えてみるのも一つの手ではないですか?
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