浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
想像してみてください。
あなたは熱を出してお部屋で寝込んでいます。
それを知っている家族が帰宅。
家族はあなたに特に声をかけず、テレビを見ながらお酒をいっぱいやっている。
あなたはどう思うでしょうか?
「私のことなんてどうでも良いって思っている」
「私に関心がない」
って思った人は注意が必要です。
熱を出して寝込んでいる家族があなたに声をかけずほっといている理由っていっぱいあるハズなんです。
「具合悪いから起こしちゃ悪いと思ってそっとしておいた」
ということだってありますよね。
家族なりにあなたのことを考えた行動なのかもしれません。
このようなコミュニケーションの「ズレ」はよくあります。
こんな時「フツウ、家族だったら声かけるとかするんじゃないの!」って「フツウ」という自分の基準を持ち出してしまうと「こっちだって気をつかったのになんだ!」とさらにズレが大きくなります。
心の病気で悩んでいる人だと
「こんなに悩んでいるのに一緒に病院を探してくれない」
「フツウ、本とか読んで気をつかってくれるんじゃないの?」
など、ありがちかもしれません。
実際にご家族に確認してみるとズレであることがわかることが多いです。
お互いに誤解をしたままっていうのは、もったいないですよね。
「相手はこんな風に思っている」という自分の予測からズレがはじまります。
相手が直接言っていないことは「思い込みかもしれない」と考えるようにしましょう。
思い込みから脱して良質のコミュニケーションをとると気持ちが楽になりやすいですよ。
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