「 2014年06月 」一覧

どうせやっても無駄、と思った時に読むお話

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「どうせやっても無駄だ」という言葉は、魅力的な思考である。
そう考えることによって、真剣に問題に取り組まなくても済むのだから

Scott Spradlin

結構きつい言葉です。
私もついつ「どうせやってもも・・・」と思ってしまうことがあります。

ものごとがうまくいかない時、不安とかに挑戦する勇気が出ない時。

どうしても逃げたくなってしまうんですよね。
「どうせ何やっても変わらないし」
「今更なにやったっていいことない」
と思うと、困っている現状から抜け出そうとすることをやめる理由となります。

しかし、そんな風に考えている時は心も体も「今のままでは苦しいから何とかしたい」と「症状」になってメッセージを発しているもの。

「どうせやっても無駄」という考えは、本当に自分が望んでいる方向とは逆ではありませんか?

何をすればよいのかわかっている時は、変化を起こしてみましょう。
どうしても勇気が出ない時、何をすればよいかわからない時は、ひとりで悩まず誰かに相談するなどして一歩踏み出しましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


うつをチェックするときの注意点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「自分でうつ病のチェックテストをやったらうつ病に当てはまったけど、うつなんだろうか?」と思ったことありません?

時々医療機関でもチェックリストだけの結果を見て「あなたはうつ病です」と言われることがあるようです。
これはやや乱暴なような気がしますが、診断について私はやってよい立場ではないので詳しいことはいえません。

ただ知っておいてほしいのは、チェックリストで「うつ病」となっても必ずしもうつ病なわけではないのです。

大人になってからうつのチェックリストをやると結構うつ度が高く出ちゃうのです。

「気が沈んで憂鬱だ」
「朝に気分が晴れない」
「何となく疲れる」
「生活が充実している」
「いつもよりイライラする」

うつチェックでよくある項目です。

どうですか?「よくある」って思いません?
結構多くの人は「当てはまるなぁ」っとなります。

むしろ「いつも気分が晴々していて、疲れもせず、毎日楽しくて充実してます!」って人はそんなに多くないんじゃないかなぁって思います。

実際に昔勤務していたところで職員にうつ病のテストをしてみたら、半分以上がうつ病レベルと出たことがあります。
もちろん、その人たち全員がうつ病ということはありませんでした。

これがうつに限らずチェックテストの弱点です。

このようなテストはうつ病の人を見逃さない、というメリットがあります。
しかし、うつ病ではない人までうつ病としてしまうデメリットがあるんですね。

チェックテストは限界を知った上でやってみましょう。

もちろん、うつかな?っと思ったらまずは相談に来て下さい。

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快速や新幹線が不安な人は「のぞみ」がおすすめ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害で電車の快速が苦手な人はいませんか?

そんな人におすすめの乗り物がこちら!

写真 (2)

新幹線「のぞみ」です。

途中駅に停車することが少ないので。
「そんなの無理です!」って声が聞こえてきそうですが・・・。

「のぞみは嫌だけどこだまなら」という人は「こだま」から乗っても構いません。
しかし新幹線を乗る機会は少ない人がほとんどだと思います。
だからやる時はおもいっきりやった方が良いです。
また少しずつやっていくやり方だと時間がかかり、不安に囚われてる時間も増えて、挑戦するモチベーションが下がってきます。
そして結局「のぞみは怖くでなかなかできない・・・」となりやすいので注意が必要です。

最初は怖いかもしれませんが、乗ってしまえば大丈夫な方が多いです。
当然今までトラブルになったことはありません。
もちろんきちんと準備をしてからですが。

「のぞみに乗れなくたって、こだまにのれていればいいや」って思っていません?
それはパニックがきちんと治っていない証拠です。
苦手なものを残していると、一時期良くなったとしても、後で再発しやすいと言われています。

だからきちんと挑戦しましょう!
いつかやらなくてはいけないのですから。
やっていけばパニックの不安から解放されていきます。
やりたいことをやりたいようにできる自由な生活になりますよ。

のぞみ以外であれば、東北新幹線の「はやて」「はやぶさ」もおすすめです。
パニックの治療ついでに復興支援で東北観光などいいかもしれません。

夏休みにいかがでしょうか?

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過去は変えられます

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

何をやってもうまくいかず「これまで過去にいろいろ失敗したしダメダメだったから、人生お先真っ暗だなぁ」と落ち込んでいる人!

過去は変えられます。

なぜかというと、これからの人生が楽しくなれば、つらいと・失敗と考えていた過去は楽しい人生を得るための「糧」と言えるかもしれないし、単なる「思い出」「プロセス」程度となるかもしれないから。

過去が未来をつくるわけではないのです。
未来が過去をつくるのです。

過去が作り変えられるって魅力的じゃありません?
未来を変えちゃえばいくらでも変わってきます。
もちろん変えるための行動を起こすことが必須です。

正確に言うと過去に起こった事実は変わらないけれど、過ごし方次第で過去へのとらえ方が変わっていく、ということなんですけどね。

頭の中で「過去の失敗を糧と考えるようにしよう」と思い込むことが大事なのではありませんよ。
未来のために行動していくことが大事ですからね。

クヨクヨ悩むと何もかも投げ出して、引きこもりがちになります。
それでは未来も過去も変わりません。
過去のことは十分悩んだはず。
一歩踏み出してみませんか?

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不潔強迫や洗浄強迫の人が入浴後にやるべきこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不潔強迫の人が入浴した後絶対にやった方が良いことがあります。

それは・・・
汚いと思っているものに触る、ということ。

せっかくきれいにしたのに・・・と思うかもしれません。

しかし、不潔強迫や洗浄強迫の人は「キレイと汚いの境目をなくすこと」「24時間汚いという感覚にさらすこと」をしていかないとなかなか良くなっていきません。

キレイになる場所、時間があってはいけないのです。

だから入浴した後や手を洗った後は、必ず汚いと思ったものに触るクセをつけていきましょう。
入浴したら、ドアノブ、床、便座にさわるとか。

また汚いと思うモノを携帯しておくと便利です。
例えば一枚ハンカチを準備してもらい、そのハンカチを汚いと思ったものにこすりつけます。
いろんなものにこすり付けてどんどん汚いと思える感覚を増やしていきます。
それを手洗いや入浴の後に触りましょう。

多くの強迫性障害の方が、行動療法を受けて改善しています。
強迫性障害で問題となるのは、強迫に悩まされてる時間です。
ものすごい時間を費やしているハズです。
強迫に時間を使いたくないですよね。
強迫のための時間から、自分のための時間に変えていきましょう!

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薬以外で治したいと思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気を治したい時、薬以外の方法はないのかなぁ、って思った人はいませんか?

強迫性障害やパニック障害、社交不安障害に対しては認知行動療法が有効であることが実証されています。
だから薬以外であれば認知行動療法をおすすめします。

ただ一般の人はこのように思うかもしれません。
「医療機関に行けば有効な方法を何個か紹介してくれるだろう」
「有効な方法だったら、医療機関にいけば、必要に応じて認知行動療法をすすめてくれるだろう(説明してくれるだろう)」と。

例えば「強迫性障害には薬と認知行動療法が有効で、どちらにもメリットデメリットがあって・・・」といった感じで。

まずこのような説明を受けることはほとんどないと思っていいでしょう。

医療機関にいけば「薬を飲みましょう」となります。

下手をすると「強迫性障害に認知行動療法?そんなの効かないよ」って言われることすらあるようです。
これは日本が薬物中心の治療となっているため、専門家の間でも認知行動療法についてきちんとした知識が広まっていないことが一要因です。
うまく治っていくのなら良いのですが「調子はどうですか?」「様子を見てみましょう」の連続で月日が経っていることが多々あります。

ですから、薬以外の方法をやりたい人は、自分から認知行動療法という有効な手段があるということを知り、自力で治療者を探す、ということをしなければならないのです。

特に地方の方は治療者を見つけるのが大変だと思います。
この現状が変わっていくと良いのですが。

あ、薬が嫌だからといって怪しげな治療法やサプリメント、栄養療法に走るのはおすすめしませんので気をつけてください。

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視線が気になってサングラスをかけてはいけない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

自分や人の視線が気になってサングラスをかけていると不安がもっと強くなります。
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「他人が自分を見ているのでは」
「自分が人を見ていると相手が不快に思っている」
と不安になると、視線をブロックしたくなるんですね。

その手段としてやってしまうのがサングラスであることが多いのです。

しかし、不安は避けると避けるほど強くなる傾向があります。
だから視線を避ける目的でサングラスをしてはいけないのです。

人によっては夜でもサングラスをかけて歩き、逆に人の視線を集めてしまうことがあります。

ではどうすればよいのか?
サングラスをはずして「人が自分を見ているのか」「自分の視線を人が気づいているのか」を確かめてみましょう。
自分が思っているほど、人は自分を見ていないことがわかります。

勇気が必要ですけどね。
その分、不安から解放されて、生活がしやすくなります。

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育児で悩んでいる人へ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく子どもの虐待のニュースを見た方で
「いつか自分が同じことするかもしれない」
と言うことをよく聞きます。

育児をする母親って結構孤独な人が多いのです。

良い母親ではいけない、怒ってはいけない、常に家族に愛情をかけ、間違った対応をしていけない、という難易度が高い対応を求められる。
子どもにマズイ言動があれば、母親の育て方にされる。
夫に育児について相談すれば「俺の前ではいい子だよ。お前の対応が悪いんじゃない?」って言われる。

育児本を見れば、仕事を家庭を両立しているスーパーワーキングママや家事を完璧にこなす専業主婦ばかりがずらり。
芸能人の育児ブログを見れば「育児は楽しいです!」っていうものばかり。
「こんなに育児ができていないのは自分だけではないか?」
って思うとなかなか周囲にも言い出せません。
良い母親を演じてしまい、ストレスがたまります。

ストレスがたまると、子どもにあたってしまい、罪悪感。
さらにストレスがたまり・・・の悪循環です。

育児で悩んでいる人は孤独にならないことが大事です。
誰かに助けを求めましょう。
友人、知人、両親、親戚、カウンセラー、子育て支援センター、頼れるところに頼りましょう。
特に同じママさん同士の話ができると良いです。
ぶっちゃけ話ができる感じだと尚よいでしょう。
みんな完璧な母親ではないことがわかります。
そうすると、ちょっと気持ちが楽になり、子育ても楽になってきますよ。

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みんな痩せていて自分は太っている、と思った時にやっておく3つのこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「周りの人はみんな細いのに、自分は太っている」
と思っている人いませんか?

特に過食など摂食障害の人なんかは考えやすいですよね。

「そんなに太くないよ」
って言われても、納得しません。

そんな人がやってみるとよいことについて。
3つのポイントを挙げます。

1.他人と比較すると考え方のクセが出やすい、ということを覚えておく
他人との比較では他人を過大評価、自分を過小評価しやすくなります。
「隣の芝生は青い」ってやつです。
自己評価が低い人はこの考え方のクセが活性化します。
まずは自分の考え方の癖に気づけるようになりましょう。

2.テレビや雑誌に出ている人と比較しない
メディアに出ている人は、平均的な人ではありません。
特にファッション誌に出ているような芸能人やモデルさんを見て比較はしないようにしましょう。
モデルさんのようなスタイルを保たなければいけない職業は、制限が厳しいので摂食障害の人が多いといわれています。

3.出会った「同世代」「全員」を観察する
「自分の周りはみんな細い人ばかり」と思った人はやってみるとよいかもしれません。
友人、知人だけと比べて判断してしまいがちです。
街中に出るなどして全ての人を見るようにしましょう。
スタイルを気にしている人は自分より細い人ばかりをみる傾向があるので注意です。
また自分より年下との比較をすることが多いようです。
目にうつるすべての同世代と比べてみると、自分がそうでもないことに気づくこともあります。

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「私のことなんてどーでもよいと思っているんでしょ」と考えた時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

想像してみてください。

あなたは熱を出してお部屋で寝込んでいます。
それを知っている家族が帰宅。
家族はあなたに特に声をかけず、テレビを見ながらお酒をいっぱいやっている。

あなたはどう思うでしょうか?

「私のことなんてどうでも良いって思っている」
「私に関心がない」
って思った人は注意が必要です。

熱を出して寝込んでいる家族があなたに声をかけずほっといている理由っていっぱいあるハズなんです。

「具合悪いから起こしちゃ悪いと思ってそっとしておいた」
ということだってありますよね。

家族なりにあなたのことを考えた行動なのかもしれません。

このようなコミュニケーションの「ズレ」はよくあります。

こんな時「フツウ、家族だったら声かけるとかするんじゃないの!」って「フツウ」という自分の基準を持ち出してしまうと「こっちだって気をつかったのになんだ!」とさらにズレが大きくなります。

心の病気で悩んでいる人だと
「こんなに悩んでいるのに一緒に病院を探してくれない」
「フツウ、本とか読んで気をつかってくれるんじゃないの?」
など、ありがちかもしれません。

実際にご家族に確認してみるとズレであることがわかることが多いです。
お互いに誤解をしたままっていうのは、もったいないですよね。

「相手はこんな風に思っている」という自分の予測からズレがはじまります。
相手が直接言っていないことは「思い込みかもしれない」と考えるようにしましょう。
思い込みから脱して良質のコミュニケーションをとると気持ちが楽になりやすいですよ。

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