浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
白黒思考ってダメではないんです。
白黒はっきりつけたがる考えを白黒思考って言います。
好き・嫌いがはっきりしているとか。
ちょっと嫌な部分があると「この人嫌い」となります。
何か取り組んでいることがあれば、一部がうまくいかないと「全部ダメ」と考える。
「どうせ無理に決まっている」
「こうでなきゃダメ」
なんかが口癖。
「白黒思考は良くない」と言われて治そうと思ったけれど、うまくいかないから「どうせ私は何をやっても無駄」と考える。
こんな風に白黒思考でうまくいかないことってたくさんあります。
しかし、ネガティブな部分だけとは限らないんです。
白黒はっきりつけることで、物事がスピーディに進むことだってあります。
「こういう場合もあるんじゃないか」なんて考えていたらいつまでたっても決まりませんよね。
あと新しいアイデアを生み出す時は中庸なものより、極端なものの方が良かったりします。
バランスの良いものはインパクトが欠けてつまらない。
よく「グレー(灰色)の考え方をしましょう!」なんていわれますが、グレーの考えが必ずしもよいとは限りません。
「グレーでなきゃだめ」っていうのも白黒思考ですし。
つまり白黒思考が悪いんじゃなくて、白黒思考をしてうまくいかないのにそれにこだわっていることが問題なのです。
「白か黒かグレーか」ではなく
「白も黒もグレーも。どの考え方が役に立ちそう?」っていう視点が大事です。
もちろん、そのためには白黒以外の選択肢も考えられるようにならないといけませんけど。
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