浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
4月から社会人の人もいますよね。
全員ではありませんが、ストレスの連続になる人もいるでしょう。
理不尽な要求、がんばっても認められない、陰口をいわれる、など多くの方が人間関係で悩むことが多いようです。
相手が自分のことをあまり好きではない、というのが思い込みではなく、本当のこともあるものです。
そういう時どうします?
一番無難なのは、距離をとるということになるかもしれません。
挨拶など必要なことは普通にして、あとはあきらめて余計なことをしない。
みんなから好かれるのはむずかしいですからね。
しかし「なんかもっと他の方法はないの?」という人は。
相手の反応を変えるちょっと上級編の心理テクニック。
自分を嫌っている人にあえて親切なことを自分にさせる、というもの。
例えば「本を貸してほしい」と頼み貸してもらう、とか。
そうすると、相手は自分に対して好意的な態度に変わってくることがあります。
人は好きなならば好きな行動(好きだらか相手に近寄るとか)、嫌いならば嫌いな行動(嫌いだから相手から離れるとか)、というように考えていることと行動を一致させようとする傾向があります。
嫌いだと思っている相手に「本を貸す」という親切をしてしまうと、考えていることと行動が一致しませんよね。
そうすると「気に入らない相手に親切にするのはおかしい。もしかしてそんな悪い奴じゃないかも」となるわけです。
「一貫性の原理」という心理特性を応用したテクニックです。
まぁ、そんなうまくいくとは限りませんが、試してみてそれほど損はありません。
やってみて自分を嫌っていたら距離をとるという無難なことをすればいいだけですし。
もちろん、親切にしてくれたら丁寧にお礼はしましょうね。
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