浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
あたたかくなってきましたね。
良くも悪くも、気分の変動がみられる時期です。
冬に調子が悪くて、春に良くなるパターンの人もいますよね。
よく冬季うつ病なんて言われていることもあります。
ただ季節によって気分の変動がある人の何割かは双極性障害ではないかと言われています。
いわゆる「躁うつ病」というやつです。
もうすごく落ち込んだ、という時期と、ものすごく元気、という時期を繰り返します。
元気な時は躁状態と思わないことが多いです。
うつ状態の時に病院を受診するので「うつ病」と誤解されます。
抗うつ薬で急に「元気になりました~!」となっている時は実は躁状態であったりします。
躁状態の時に無理をしすぎて予定をつめこみすぎて疲れたり、対人関係でトラブルを起こしたりして、うつ状態になる、の繰り返しが良くあるパターンです。
躁状態の時の自分が「本来の自分」と誤解してしまっている人が多いです。
よくあるエピソードはこんな感じです。
・学生時代に自転車で日本一周いってきた
・眠らなくても平気な日が続いたことがある
・買い物で借金がふくらんだことがある
・あちこち仕事に手をつけて休日も仕事をしている
・ハイテンションになり、話し続けたら止まらない
・急に攻撃的な発言が増える
・浪費してしまう
・あれもこれもやろうとしてしまう
・頭の回転が早くなりすぎている
・色んな人にメールや電話をしてしまう
以上の症状があったからといって、躁状態とは限りません。
しかし、時期によって元気になったり、落ち込んだりを繰り返している人は、症状がなかったかチェックしてください。
気になったときは治療者に相談しましょう。
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