浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
ちょっと最近のニュースで
「うつ病で休職にならないためには、軽いうちに薬と休養をとりましょう」
と書いてあるのを見ました。
よく言われてはいますが、ちょっとツッコミどころがあります。
この「軽いうちに」というのがどういう意味かにもよりますが、「軽度のうつ病」ということであれば、薬物療法はきちんとした効果を示していません。
ちなみに認知行動療法も。
薬も認知行動療法も中等度以上のうつに対し効果的という科学的根拠があるのです。
うつ病のガイドラインでは安易に薬物治療や認知行動療法をやることについて注意を促しています。
やってはダメということではなくてケースバイケースということですけど。
ちゃんと日本うつ病学会のガイドラインにもそのように書いています。
ガイドラインはこちら。
一般の方にはちょっと読みにくいかもしれません。
http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/mood_disorder/img/130924.pdf
ただ難しいところが「じゃぁ、どうすればいいの?」というところ。
薬をためらってどんどん悪化していっても大変だし。
個人的な見解ですが、軽度の方でも認知行動療法がぴったり合う人もいるし。
ガイドラインによれば、簡単にいうとうつ病の知識と対応についてきちんと提供することと、話をきちんときいてあげることをやっていきましょう、みたいなことを書いています。
まぁ、結局は人による、とスッキリしない結論になってしまいますけど。
軽度のうつ病の方はこういう知識をもってどういう治療を選択するか医師なりカウンセラーなりと相談してみてください。
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