吐くこと、吐き気が怖い人は治療が必要です

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

3月になると異動のシーズンで飲み会も増えますよね。

飲み会が苦手な人の一部に嘔吐恐怖の人がいます。

人が吐いているのを見るのが怖いって人いませんか?

吐いてしまうような場所や臭いを恐れている人はいませんか?

嘔吐恐怖症っていいます。

診断としては「特定の恐怖症」というのに今のところ分類されます(今後どうなるかわかりませんが)。

パニック障害や社交不安障害と併発することが多いのです。

嘔吐恐怖症の人がやりがちな飲み会での行動は

・お酒の席を回避する
・お酒は飲まない
・人前では何も食べないようにする
・常にのどの違和感に注意を向けている

などなど。

「お酒の席だけ避けていればなんとかなるからこのままでいいや」
という考え方もありますが、お酒の席だけじゃ済まなくなることも多いです。

次第に・・・
・週末の電車は吐いている人がいるから避ける
・長距離の乗り物を避ける
・「吐く」という言葉を見ただけで不安になり避ける
・女性であれば妊娠時のつわりをおそれて妊娠を躊躇する
・子どもが吐いていても不安になり育児が困難になる

となる可能性もあります。

他の不安障害もそうですが、一つの不安から生活の様々な場面に広がっていきます。

治療法としては今のところ薬物療法と認知行動療法が有効と言われています。

ひどくなる前に治しておきましょう。

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