パニックの時に気をそらしても良くならないことも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の治療について本を読むと
「パニックになりそうなときは気をそらしましょう」
と書いてあることがあります。

広告をみたり、スマホをいじったり、フリスクをかじったりといった対処をする人が多いわけです。

しかし、この対処方法は落とし穴があります。

気をそらす道具がなかったらどうなるの?って自分に問いかけてください。

スマホがなかったら不安、
水を持ち歩いていなかったら不安、
フリスクを持ち歩いていなかったら不安、

ってなっている人がいたら注意。

一時しのぎの対処にしかなっておらず、パニックに対する怖さは克服できていません。

むしろ多いのが「水がなかったら不安」となり、さらに条件がふえていっていること。

「頓服薬がないと不安になってしまう」
ってやつと同じですよね。

いつまでもやめられなくなります。

「気をそらす」という対処をしていることがよくなることを邪魔していることがあるのです。

何年もパニックで悩んでいる人は、怖いなぁって思う場面で自分がやっていることを振り返ってみてください。

そこに良くならない要因が潜んでいるかもしれません。

パニック障害のあれこれはこちらの記事も参考にしてください
・パニック障害から脱しましょう
・パニック障害の人はコーヒーを飲んだらダメ?
・過換気症候群かな?と思った時の対処

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。