浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
今日から都内で認知療法・行動療法の学会が開かれています。
日本で認知行動療法をやっている医師や臨床心理士の多くが集まっています。
今週末は全国で認知行動療法の専門家が不足しているのでは。
さて今日話を聞いてきたことの一つが双極性障害。
躁うつ病といった方がピンとくる人もいますよね。
躁状態(元気になって浪費したり、寝ないで働いていたり、いろんなところに電話をかけたり、活動的になったり、急に海外行くっていいだしたり、ちょっとしたことでイライラして周囲と喧嘩したり)とうつ状態を繰り返す病気です。
元気になったと思い込んでいる時期に色々とやりすぎてうつ状態になるなどします。
うつといっておきながら、急に元気なって動き出したと思ったらまたうつになるって人いませんか?
うつ病と診断されてなかなか良くならない人、何度も再発を繰り返す人の何割かは双極性障害ではないかと言われています。
うつ病と診断されて抗うつ薬を飲んでいると悪化することがしばしば。
また躁状態の時を「以前の元気な状態が本来の自分」と誤解していることが多いのも特徴です。
うつ病の治療をして良くなった、と思っていたら躁状態でそのままでいると大抵悪化します。
しかもうつでも躁でもない状態が半分をしめるといわれているので治ったって思いこんでしまいます。
ですからうつ病と同じような治療をしていてはいけないのです。
元気になったり、うつになったりを繰り返している人は、そう状態のエピソードがなかったか振り返ってください。
もしあったとしたら主治医に相談してみましょう。
双極性障害の場合は薬物療法をやったうえで、認知行動療法も有効であるので自分でやれることがあれば・・・という人はカウンセリングを受けてください。
躁状態ってどんな状態?って思った人はこちらの記事も参考にしてください
・躁状態は注意
・躁状態のエピソード
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