心の病気は休んでいても良くならないことが多い

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気になった時に
「ゆっくり休もう」
と良く言われます。

本当に良くなるの?って思ったことありません?

もちろん身体の疲れは休まないと治りません。

しかし心の疲れは身体を休めるような休み方をしてもとれるとは限らないのです。

悩んでいる時にただただゴロゴロしていると嫌なことばかりが浮かんでもっと疲れてきます。

こういう時はうつや不安があってもちょっと動いてみることが回復につながります。

「そんなやる気がでない」
と思うかもしれません。

やる気が出ない→動かない→うつや不安を考え続ける→不安定になる→やる気が出ない・・・の悪循環にはまります。

この悪循環から抜け出すためにはやっぱり動いていくことが必要です。

何をやればいいかは人によって違いますが
「これくらいなら試してみてもいいか」
「好きだったけど、やらなくなっていた〇〇を、もう一回やってみようか」
「とりあえず散歩にいってみようか」
「とりあえず植木に水でもやってみようか」
などなど、できそうなところから動いてみるといいと思います。

その時にうつや不安がおそってきてもできるだけやることがコツです。

特に強迫性障害やパニック障害、社交不安障害など不安を主としている人は休んでいるだけではあまり治りません。

休養が必要なことがありますが(特に急性期といわれる時期)、1~2ヶ月休んであまり変わらない時は、動いてみましょう。

でもよく「無理せずやすみなさい」と言われているし、本当にそれでうつや不安が良くなるの?って思った人はこちらの記事も参考にしてください。
・うつ病の認知行動療法のおすすめ本ー行動活性化ー
・うつ病と認知行動療法

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