浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
選挙の公示がありましたね。
選挙ポスターがいたるところに貼ってあります。
ポスターってきちんと見たことあります?
なんとなく
「こんな感じの人かぁ」
程度しか感じていないのではありませんか?
しかし、政治家にとって写真って大事なのです。
外見が魅力的な候補者は票を集めやすいから。
もう何十年も前に心理学の調査や実験で確かめられています。
これは外見が良いと、頭も良いし、親切だし、誠実だしって勝手に他のところも良い!と錯覚してしまう傾向が人にはある、というものです。
ハロー効果って言います。
逆に嫌なところがあると他もダメと判断しやすい傾向も同じように言います(一つ嫌いところがあると全部イヤ!)。
「いや、自分は外見で決めて判断していないよ。きちんと中身を見たり聞いたりして判断してるよ」
と思ったあなた。
心理学の実験に参加してハロー効果の影響を確実に受けた人達は
「外見に影響は受けていない」
と判断しています。
つまり、無意識に錯覚を起しているので気付かないのです。
まぁ、当選している人たち全部が外見が魅力的か?っていうつっこみも出てきそうですが。
選挙はいろんな要因がからみますから、外見が良けりゃいいとはなりませんが、外見は重要な要素なので結構力をいれているハズです。
でも・・・無理に笑顔を作っている選挙ポスターをみると「気持ち悪い・・・」と思ってしまう私。
もうちょっと、自然な笑顔の方がいいと思うんですけど。
これも「ハロー効果」の影響を受けるかもしれないので、そこを頭にいれてきちんと中身を吟味しないといけませんね。
みなさんも選挙ポスターをみたらどんな印象をもったかを頭の中にいれておくと、あとで影響受けているかもしれない、って振り返られるかもしれませんよ。
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