「 2013年06月 」一覧

意見が平行線の時にはチェック

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夫婦や親子などの話し合いでお互いの意見が平行線になることってありませんか?

そういう時に陥っているコトの一つ。

「どっちが正しいか」
になってしまう場合です。

こうなると、
「お前は間違っている」
「何もわかってくれない」
となります。

どっちが正しいかという議論になってしまうと、責められた方は防衛的になります。

そうするとまた戦いが始まり、意見は平行線のまま。

お互いに「わかってくれない」と思うわけです。

誰でも自分の意見を否定されたら嫌なもの。

話し合いをする時は「自分の意見を通したい」にこだわるとうまくいきません。

かといって相手の言うことばかり聞いていても自分がストレスがたまるだけです。

話し合いをする時の基本は
「あなたも私もどっちも正しい」
という視点です。

自分には理解できないけれど、相手は相手なりの正当性があって主張しています。

相手の意見は「それはそれでそうなのかもしれない」と考えてコミュニケーションをとると、責めている感じにはなりにくいものです。

意見が違うからといって、責める必要はないハズ。

「あなたの意見は~なんだね。自分は〇〇なんだけど、どう思う?」
となれれば話し合いの入り口になるんじゃないかなと。

こうすると「折り合いをつけよう」という話し合いになりやすくなります・・・とどっかのマニュアル本みたいなことを言いたいところですが、実際のところは他にもそれなりの努力が必要です。

マニュアル通りにはうまくいきません。

それでも、自分の意見を通そうとする前に、相手の立場を尊重する、ということは大事なので意識してみましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


パニックになって外出を控えてはマズイ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人はパニックを恐れるあまり、外出を控えることが多くなりがちです。

外出を控える→もっとパニックを恐れるようになる、ということだけでなく

外出を控える→嫌なことばかり考えうつっぽくなる、となりがちです。

そうすると不安がもっと強くなって、うつっぽくなって・・・という負のスパイラルにはいっていきます。

ですから外出したり適度な運動をしたりすることが必要となります。

しかし、そもそもパニックになると外出や運動が怖いので大変なのですが。

克服するためには多少だるくても動くことなど生活の仕方を見直すことが必要なことがあります。

どちらにしろ不安場面に「え~い」と挑戦していかないといけないんですどね。

嫌な場面を避けていて突然「治った!」ということは基本的にありません。

治ったかどうかは嫌な場面に行ってみなきゃわかりませんから。

引きこもりがちの人はできるだけ外に出るように心がけましょう!

パニックの人が注意したい日常生活についての記事はこちら
パニック障害の人はコーヒーを飲んではダメ?
乗り物が苦手な人がやってはいけないこと
パニック障害でよくなっていない人が振り返ると良い点

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サプリメントで緊張はなくならない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ちょっと前の新聞で
「これを飲んだだけで緊張しなくなった」
というサプリメント?っぽい広告がありました。

体験者の声として
「今まで大勢の前で話す時に緊張していたのですが、これを飲んだら緊張しなくなりました!」
と。

新聞に広告を大きく出せるくらいだから、結構買っている人がいるのでしょう。

しかし!多分・・・いえ確実だと思うのですがそんなサプリメントに科学的根拠はないと思います。

「いやいや。広告に医者が推薦のコメントしてたよ」
というかもしれません。

ある医者が推薦している=科学的根拠があるサプリメント、というのは間違いです。

そこはビジネスですから。

実際のところはその他のほとんどの医師がすすめていないことが多いでしょう。

そもそもそんな魔法のサプリメントがあったら、もっと医療業界でも話題になっているはずです。

口コミで「良くなりました」と体験者の声はいろんな事件を見ての通りあてになりません。

「体験者の声」を書くのはモノを売る時の基本的戦略です。

広告などのお仕事についたことのある人なら誰でも知っています。

人は自分と似たような人の口コミを信じやすい、という心理特性の応用ですからね。

ただし、本当に効くことはないか?というとそうとは限りません。

サプリメントの効果がなくても「このサプリメントを飲んだから安心」となり、緊張が和らぐことがある可能性はあります。

いわゆる「気の持ちよう」ってやつです。

せっかく飲むなら「これは効く薬なんだ!」という強い思い込みがあると、ある意味ハッピーになれるのかもしれません。

もちろん私はそのようなサプリメントはおすすめしませんが。

飲むだけで緊張しなくなるなんて魔法のサプリメントがあるわけがない。

緊張で困っているなら地道に練習していく方法はありますので、そちらを選択しましょう。

サプリメントや健康食品を選択する時は気をつけましょう。

「実は科学的根拠に乏しい治療法」についてはこちらの記事も参考にしてください
コラーゲンンはとっては肌はキレイになりません
サブリミナル効果で考えや行動が変わる?
脳トレで脳は鍛えられる?
自分と似た人が言っていることは正しい?
人は客観的なことより口コミを信じやすい

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あなたの病気に必要な治療法は?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私がブログに「薬だけではだめかも」なんて書いていると、どうも鈴木はアンチ薬物療法じゃないかと思われがちになります。

もちろん、そんなことはないですよ。

薬が必要な人もたくさんいますよ。

必要な人は使用してもらえればよいわけです。

多くの方が望んでいるのは、
「薬か薬以外」
ではなく
「良くなる方法」
だと思います。

良くなるなら何でもよい、という人も多いですよね。

しかし、日本ではどうしてもお薬だけの治療になりがち。

薬だけではなかなか良くならない方もいるのは事実です。

病気にもよりますが、薬とカウンセリングを併用したり薬なしでも良くなっていくこともあります。

例えば、うつ病は薬物療法をやった方が治る確率は高くなります。
しかし、研究なんかでわかっているのは、薬が効かない人もいるし、自然に治っていく人もいるし、効果のない偽の薬でも良くなっていくこともあるということがわかっています。
また認知行動療法でも効果が出ています。

強迫性障害では、薬物療法よりも行動療法の方がアドバンテージがあるということ。

摂食障害ではこれといって科学的根拠のある有効な薬物療法がないこと。

パニックや社交不安なんかも薬以外の方法(認知行動療法など)で良くなっていく可能性があることが研究で示されていること。

この事実を一般の人が知る機会があるかというとそうではないでしょう。

普通は医療機関でも教えてくれません。

薬を使用していたとしても薬以外の選択肢を探している人は多いと思います。

怪しげなサプリメント、整体、マッサージ、占い、自己啓発にはまってしまう人もいるようです。

効果が認められていない「治療法」がたくさんあります。

薬以外の方法だからといって、根拠のない治療を選択する必要はないかと。

できれば科学的根拠のある選択肢がいいですよね。

どれが科学的根拠があるかどうかはわからないものです。

有効な選択肢を得られないままになっている人が大多数でしょう。

薬の治療についてはすでに色んなところで紹介されていますので、このブログでは薬以外の有効な選択肢を紹介していきたいと思っています。

どんな治療を受ければ良くなるのか、探している人は参考にしてみてください。

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