浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
強迫性障害やパニック障害、社交不安障害などの不安を克服するためには、不安に直面する練習をしていかなくてはいけません。
そこでよくある質問なのですが
「そんなことやって余計悪化しませんか?」
といもの。
そりゃそう思うのも不安ですよね。
避けてきたことにあえて直面していくわけですから。
「それができたら苦労はない!」とつっこみたくもなるでしょう。
初めの頃不安が増えることはあるかもしれませんが、ちゃんとやれば最終的には悪化することは少ないと思います。
ちゃんとやればですけど・・・。
直面する勇気でないで途中でやめてしまったり、何か回避的なことをしながらやっていると
「やったのに不安なままだった。もっと不安になった」
となるかもしれません。
だから何をしたらよいか、何をしてはいけないのかをきちんと把握して練習していきましょう。
あと
「不安に直面すると気がおかしくなるのでは?」
という人もいますが、まずそんなことは絶対にありません。
「これ以上だとおかしくなるのでは」と不安に「考える」ことはあっても。
どんな小さなハードルでもきちんとやり通すことが大切です。
これは本人だけでなく、家族など周囲の人も不安になります。
「不安に挑戦なんかして、また本人が不安定になったらどうしよう」
という不安から周囲が練習に消極的になることがあります。
強迫性障害の家族が、禁止されているにもかかわらず「かわいそうだから」「泣き叫んでいるから」「しつこいから」と確認に応じてしまうとか。
周囲の対応も中途半端にやってしまうと余計確認を求める行動がエスカレートしたものになり悪化してしまうことがあります。
そういう意味では周囲もきちんとやり通す覚悟というか不安に直面することが必要です。
みんなで一緒にがんばりましょう。
練習するときは悪化させないためにも最後までやり通すようにしてください。
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