浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
夫婦や親子などの話し合いでお互いの意見が平行線になることってありませんか?
そういう時に陥っているコトの一つ。
「どっちが正しいか」
になってしまう場合です。
こうなると、
「お前は間違っている」
「何もわかってくれない」
となります。
どっちが正しいかという議論になってしまうと、責められた方は防衛的になります。
そうするとまた戦いが始まり、意見は平行線のまま。
お互いに「わかってくれない」と思うわけです。
誰でも自分の意見を否定されたら嫌なもの。
話し合いをする時は「自分の意見を通したい」にこだわるとうまくいきません。
かといって相手の言うことばかり聞いていても自分がストレスがたまるだけです。
話し合いをする時の基本は
「あなたも私もどっちも正しい」
という視点です。
自分には理解できないけれど、相手は相手なりの正当性があって主張しています。
相手の意見は「それはそれでそうなのかもしれない」と考えてコミュニケーションをとると、責めている感じにはなりにくいものです。
意見が違うからといって、責める必要はないハズ。
「あなたの意見は~なんだね。自分は〇〇なんだけど、どう思う?」
となれれば話し合いの入り口になるんじゃないかなと。
こうすると「折り合いをつけよう」という話し合いになりやすくなります・・・とどっかのマニュアル本みたいなことを言いたいところですが、実際のところは他にもそれなりの努力が必要です。
マニュアル通りにはうまくいきません。
それでも、自分の意見を通そうとする前に、相手の立場を尊重する、ということは大事なので意識してみましょう。
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