「何もしてくれない」と思う前に

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夫婦・親子関係でよくあるパターン。

悩んでいる時に
「(家族は)何もしてくれない」
という喧嘩。

「普通、悩んでいたら病院探してくれるものでしょ」
「普通、こーいうように対応してくれるものでしょ」
「普通、ネットや本で調べてくれるものでしょ」

こうなると
「自分に関心がない」
「相手が冷たい」
となり関係が悪化します。

この場合、
「もっとやってくれたっていいでしょ」
というコミュニケーションをとるとうまく来ません。

多くの場合、相手は「自分でもいろいろ気を遣ってやってあげている」と主張します。
例えば「悩んでいるようだから、そっとしてあげよう」と思っていたら「何もしてくれない」と思われたいうこともあります。

つまり期待のズレがあるわけです。

自分の求めているものをやってくれない=何もしてくれない、という決めつけになっています。

ですから具体的にどうしてほしいのか、コミュニケーションをとることが必要です。

また具体的なコミュニケーションをとっても、相手が応じてくれるとも限りません。

その時は自分の期待値を下げるとか、どのようにしたらできそうなのか話し合うことも必要となります。

ズレが大きいままだと、悩みも多くなるものです。

一度思い込みをしていないかをチェックして、よりよいコミュニケーションをとっていきましょう。

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