浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
不潔強迫や洗浄強迫の人が、練習しても良くならない。
そんな時にチェック。
・汚いと思っているところを触るのは入浴・手洗いの前だけ
後で手や体を洗えるという保証がないとできない、というのはダメなんです。
十分に長い時間不安に直面することが必要です。
・手を洗う時間を短くしようとばかりしている
これは以前書いたようにうまくいきません。結局強迫行為をやっているわけですから。
・「これくらいは普通の人でも手を洗う」を基準にしている
これもうまくいきません。治療は「普通の人の基準」でやっているとうまくいきません。
・「これは触っても問題ないよね」と周囲に確認したり、自分で思い込もうとしている
結局「大丈夫」「きれい」ということに囚われているのでダメです。
・「これだけは汚い手で触りたくない」というものがある。
いわゆる「聖域」を作っているうちは良くなりません。
挙げたものは一部ですが、どうでしょうか。
結構やっている人もいるのではありませんか?
しかし、医者や臨床心理士から上記のことはやってよい(『それくらいは普通の人でも洗うからいいんじゃない』など)とアドバイスされることがあります。
この時はどうしたらよいか。
ケースバイケースですが多分行動療法の専門ではない治療者ではないかと思われます。
治療に満足しているならそのまま続けていても良いでしょう。
しかし再発を繰り返していたり、なかなかやってもうまくいかないことが続いていたり、「行動療法をやりたい」と思うなら行動療法を専門にやっている別の機関に移ることをおすすめします。
こっちの記事はもう読みました?
・強迫観念への対処
・強迫性障害に「一回だけ・・・」はダメなことが多い
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