浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
カウンセリングをしていて、多少変化したときに起こりやすいこと。
「全く良くなっていない」「自分は変わっていない」
と感じてしまうこと。
確かに、うまくいっていないところはある。
しかし、よくよく聞いていくと結構できていることもある。
出来ているところは
「大したことない」「普通のこと」
と過小評価し、
出来ていないことは過大評価してしまうわけです。
ですからもったいないんですよね。
せっかく自分で努力して、変わっていっているところもあるのに、それを無視してして、やる気も失せてくるのですから。
これは本人だけでなく、周囲も思いがち。
本人が頑張ってちょっと良くなったら、右肩上がりでよくなっていくことを期待してしまいます。
うまくいかないことがあると、少し良くなってきていたという実績がある分、期待とのギャップで落胆してしまうわけです。
「やっぱり治らないんじゃないか」
「努力が足りいんじゃないか」
という感じで。
治療は右肩上がりでいくことは多くありません。
良くなったり、悪くなったりがあります。
まぁ、わかっていても出来ないことを見てしまうのは仕方ないことなので、とりあえずは過大評価、過小評価していることを意識していくことから始めてみてはいかがでしょうか。
自分や他人を責めても良い方向にはいきません。
あせらず治療していきましょう。
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