浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
写真は鹿児島県の与論島です。
鹿児島県といってもかなり沖縄よりにある島。
のんびりできるところです。
結構前の事ですが私が与論島に行った時に、色々お世話になっています。
実はこの島で泳いでいたところ溺れてしまいました。
何とかライフセーバーの方に適切な処置をしてもらい、離島でありながら総合病院があるというラッキーなこともあり心肺停止状態から復活したという経験があります。
助かりました。
それまでの事故などで何度か生死をさまよった経験をしたせいか、それからなんとなく自分は生かされるような気がして。
自分も少しは人の役に立てるようにならないとなぁと思ったきっかけになった出来事でもあります。
さて、私は離島で病院があったことがラッキーでしたが、パニック障害なんかで病院がない場所に行くのが怖いという人はいませんか?
「病院のないところで発作が起こったらどうしよう」
という感じで。
不安になった時の薬は持っているけれどそれで治まらないことが不安なわけです。
そういう人は病院がやっていない日曜日や年末年始なんかを怖がりますよね。
「安全に過ごそう」として自宅から出ようとしなかったり、近くに病院がない場所にいかないようにすることがあります。
こうなると生活範囲が狭められ、発作におびえた生活となります。
薬があっても不安なわけですから、このままだと良くないですよね。
パニック発作が起こったら頓服を使用すれば良いと思って不安を避けてきたきた人は壁にぶち当たります。
薬を使用してもパニックへの不安は解消されておらず、むしろ薬や病院に依存しないとダメな生活なってしまいます。
治そうとしているのに本末転倒ですよね。
こういう場合は薬だけでなく
・不安なことに挑戦していくこと
・発作が起こっても薬以外で対処できるようになること
が必要となります。
薬以外の対処としては、よく呼吸法が挙げられていますが、それだけでは不十分なことが多いと思います。
別の方法(発作に慣れていく方法など)があります。
通常の医師の診察では教えられることはないと思います。
対処方法を練習する時は認知行動療法の専門家のもとでやるようにしましょう。
パニックが怖くて離島に行きたくてもいけないという人はこっちの記事も読んでみました?
・パニック障害でなかなかよくなっていない人が振り返ると良い点
・パニック障害で知っておきたいこと
・パニック障害のカウンセリングはどんなことをするのか?
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