「 2013年04月 」一覧

人は中間の選択をしやすい

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

いきなり質問。

レストランに入ってワインを注文しようかなと思いました。

そしたら3つのグラスワインが。

Aワイン:200円

Bワイン:600円

Cワイン:1000円

どれを選びますか?

ワインは飲まない!って人は、ジュースでも車とかの物(ゼロを適当に増やして)でもかまいません。

どうでした?

心理学の実験ではBが選ばれやすい、と言われています。

選択肢が3つあると中間を選びやすくなるのです。

600円という選択肢があった時は200円のワインを「質が悪い」と思い込む。

1000円だと「ちょっと高いなぁ~」と考える。

「う~ん、じゃぁ600円のやつにしようか」となるのです。

2つの選択肢だと安い方を選びやすくなります。

2つの選択肢より、3つ選択肢があると真ん中の商品が魅力的に見えてきて、売り上げが上がるという実験結果があるのです。

ワインでも車でも電化製品でもサービスでもそうですが、何種類かそろえているやつありますよね。

そういうのをみると企業側は一番何を売ろうとしているのか、意図がわかりやすくなります。

一番安い・高い、を外した商品を選ばせたいのです。

これは「おとり戦略」と言われていて、心理学のテクニックを応用したものですが、日常的に企業は使っています。

わざと「売れたらラッキー」程度の高めのグレードの商品をつくるのです。

多分チラシや商品のパンフレットなどをみると結構使われていることがわかります。

そんな風に見ていくと別の視点から物事をみられるようになっていくのかもしれません。

企業はこんな心理テクニックも使っている!という記事
最初にポイントをプレゼントする理由
洋服を買わせた後に、小物をすすめる理由
埼玉県西浦和で業界No.1のカウンセラー?

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


乗り物が苦手な人がやってはいけないこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ゴールデンウィークにはいりますね。

パニック障害の人は旅行に出かけられなくなっている人もいますね。

飛行機、電車、車の渋滞。

乗り物が苦手な人は大変なことばかりかもしれません。

何回も同じこと書いているので、いつもブログをみて人からは「またか」と思われそうですが・・・

まぁ、そういわず大事なことなんで覚えるまで何度も見てください。

パニックの人が乗り物に乗るときにやりがちな、症状を長引かせるかもしれない対処。

・アルコールでごまかす
飛行機に乗ってどっかにいかなきゃいけないという人に多いようです。

・寝る
自然に寝るのはOKなんですけどね。

・音楽を聴いて必至でごまかす
そんな必至に気をそらそうとしても不安は克服できませんよね。

・とりあえず頓服を使用しまくる
頓服がないと不安になっていません?ちょっと依存してません?

共通しているのは一時しのぎの対処法だということ。

このような対処をやっていてはパニックを克服できません。

きちんと不安に直面できていないからです。

無理に対処をしなくても、パニック発作は必ずおさまります。

おさまることを体験していくと自信になってきます。

おさまるまで何をするか、どんなこころもちでいるかは重要ですけど。

「発作・不安が起こったから失敗」
ではなく
「発作・不安が起こっても大丈夫だった」
としていくのです。

一時的な対処ばかりにならないようにしましょう。

パニックの人はゴールデンウィーク前にこちらの記事も参考に
・パニックが怖くて旅行にいけない人は

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長い間強迫性障害でも良くなります

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

長い間悩んでいる人が多いと言われている病気の一つが強迫性障害。

私のところに来る方も数年~数十年わずらってきている方がたくさんいます。

困ってから医療機関にかかるまで数年経っています。

日本では薬物療法で治療するところがほとんどなので薬を飲み続けます。

しかし、なかなか効かず何年も調子が良くなったり悪くなったり。

「本当に効いているのかなぁ」って思ったことありませんか(もちろん効いていることもありますので)?

薬以外の方法としてだいたいの人は行動療法の名前は知っているものですが・・・。

以前も書きましたが「必要ならば医師が行動療法をすすめてくれるだろう」と思っていると時間がどんどん経っていきます。

行動療法について精通している医師や臨床心理士は少ないため、なかなかすすめられることはないでしょう。

自分で行動療法を実施できる臨床心理士を探すしかありません。

このため本来強迫性障害に対して代表的な選択肢の治療法であるはずの行動療法を受けられず何年もすごしす羽目になってしまう人も多いようです。

ただ強迫性障害の場合、患っている期間が長くても行動療法をやると良くなる可能性は十分あります。

全てではありませんが患っている短いと
「どっかで行動療法よりも良い方法があるのではないか」
「薬がいつか効いてくるだろう」
となり、行動療法を躊躇する人も結構いるような気がします。

ですから病気にかかっている期間と改善していくかどうかは別と言っていいでしょう。

良くなるかどうかの要因の一つは行動療法を実施して、モチベーションを保っていくことです。

もっと端的に言うと「やるか、やらないか」です。

症状が重く長い間悩んでいる人でもやる人はやって良くなるし、症状がやや軽度の方でもやらない方はやらずにそのままという選択をする人もいます。

長い間悩んでいる人でもあきらめずに行動療法を受けに行ってみてください。

これから強迫性障害の治療をしようとする人はこちらの記事も参考に
これから強迫性障害の治療を受けようとする人は
周囲に強迫性障害かなという人がいたら
埼玉で強迫性障害の認知行動療法を受けるには

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やってはいけないダイエット

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今日、うちのクリニックでは職員の健康診断をやっていました。

健康診断の時期になると体重を気にする人もいません?

特に女性は健康診断の前になるとダイエットをしようとする人が急増します。

少しでも測定の時に痩せていたい、ということなのでしょう。

しかし、通常のダイエットは5年以内に9割以上がリバウンドするといわれています。

仮にリバウンドしなくても、無理なダイエットは拒食・過食などの摂食障害のきっかけとなります。

以下は特にやってはいけない危険なダイエットの代表

①単品ダイエット
栄養が偏るので心身が不安定になりやすい

②炭水化物ダイエット
「炭水化物は太る」はウソ。
我慢していると過食する時にパンや米を食べる傾向に。

③極端にカロリーを減らすダイエット
ずっと続くわけもなく・・・。

どれも無理をしているんですね。

これらのダイエットは医者が本を出しているのもあるからタチが悪い。

一時的に我慢したってあとでツケがまわってきます。

毎年のように新しいダイエット法が出てきますが、長期的な効果はありません。

そればかりか食事のことばかり、痩せることが頭の中を占領して、生活のほとんどの時間をうばっていきます。

ちなみに過食をやっている人は一時的なダイエットでも悪化するので注意です。

無理をしやすいのは
・同窓会の前
・結婚椎の前
・久しぶりの友人に会う前
・夏に向けて

当てはまる人は気をつけてくださいね。

過食に悩んでいる人はこちらの記事も見てください
・摂食障害とダイエットの危険性
・過食症の治療は・・・
・摂食障害の薬物療法と治療法

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人はそれほど注目していないかも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

自分が気になっていることって、人も気になっていると思います?

もちろん冷静に考えれば人それぞれだってわかるものです。

しかし、これがなかなか考えられなくなることもあります。

例えばうつで休職中の人や自分が無職であった場合
「平日の昼間に外出するなんて無職だと思われるに違いない」
と考えてしまいます。

これで自宅に閉じこもると良い方向にはいきません。

平日の昼間外出していても見知らぬ人がそこまで気にしているかはわかりませんよね。

例え毎日平日外出していても、周囲がそこまで自分のことを考えているかどうかはわかりません。

他の例としては
「人前で震える傾向があるから、人もそれに気づいているに違いない」
「赤面をしている自分を見てそれに気づいているに違いいない」
などなど。

こういう考えを自分の考え方のクセとは思わず真実だと考えてしまう人も多いようです。

そうすると人目が気になり引きこもったり人を回避することになり、さらに思い込みや不安が強くなってきます。

思い込みをやめて、行動してみることでこのような不安は払しょくできる可能性はあります。

一つの考えにとらわれず、行動していきましょう。

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寝だめはウソ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「寝だめ」ってできないってこと知ってます?

睡眠って貯金ができないんです。

いくら寝たってためられません。

長い間寝ることは睡眠不足を補うことはできますけど。

睡眠は借金の返済はできるが、貯金できないのです。

しかも休日なんかに寝だめと称して寝続けることは、体内リズムを壊すこととなります。

疲れはとれるどころか、体はだるくなりやすい。

そうすると夜の睡眠に影響を及ぼし、月曜日がつらくなります。

つまり寝だめは体に悪いってこと。

睡眠を長くすれば心身共に元気になるなんて、単純ではありません。

休みの日でもできるだけいつもと同じ時間に起きるようにしましょう。

「それはきつい」って思う人は、できれば1時間、ギリギリ2時間くらい寝坊する程度にし、昼まで寝ているということはしないようにしましょう。

まぁ、それでも大変ですけどね・・・。

その日の体調や気分で休みの日を過ごそうとすると「寝だめ」になっている人は、前日までに何をするか計画しておくとよいかもしれません。

睡眠についてのこちらの記事はみました?
・睡眠薬に頼りたくない人は何をすればよいか
・ソファで寝ていはいけない
・ベッドでパソコンを見ると眠れなくなるかも

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不安に囚われないための選択方法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安なことの練習をやってもらってばかりの私にも苦手なものがあります。

以前も書いたことがあるのですが、それはナスです。

あのつや、色、形。

どれをとっても苦手。

特に何かトラウマがあるとかそういうわけじゃないですよ。

こういうことを同業者にいうとすぐに「両親の関係が・・・」って結びつける人がいました。

ナスが苦手なのは両親とのトラウマが無意識に関係しいていると。

・・・どう考えてもそんなことないでしょう。

話を戻し、ナスを克服しないと困ることはあります。

外食の時、コースで出てくると避けられないことも。

それが誰かのおごりだったら残すこともやや気がひけるとか。

些細なことですがナスにより気分が悪く、支障がでることがあろうが、その苦痛は仕方がない、ずっとこのまま、今もしかしたら食べたらおいしいと思うかもしれない可能性を否定して、一生避けようと思うわけです。

克服しようとしなければずっと苦手意識が続く苦痛、克服しようとしても苦手なものと直面しなければいけない苦痛があります。

つまり、どっちの選択をしても苦痛なんです。

ここでは自分の価値感が問われるところです。

私はナスを克服することによって得られることに価値をおいていません。

ですから苦手なナスを回避することを選んだのです。

もし私が「食べ物の好き嫌いはない人間でありたい」と思っていたら、直面していたかもしれません。

これは不安なことを克服しようかどうか迷っている時に考えることと似ているかもしれません。

不安についてどっちの選択をしても苦痛はあるから、苦痛かどうかを選択の基準にしないことです。

選択によって得られる(かもしれない)ものが、自分がこうありたいという価値観に一致する方を選ぶべきでしょう。

不安にとらわれ悩み続ける人の行動は自分の価値観と逆の選択をしている可能性があります。

価値観に一致しない方を選ぶと、それは人生においてずっと苦痛を与え続けます。

不潔強迫であればずっと手洗いをし続けることがあなたが望んでいることですか?
パニックで電車に乗れない人であれば電車に乗れないでいることがあなたが望んでいることですか?
人前で話すことが苦手な人であれば人を避け続けていることがあなたが望んでいることですか?

望んでいるのであれば、それほど不安に囚われた人生になっていないはず。

苦痛かどうかよりも、どういう人生を歩みたいかを選択の基準にしていくと苦痛はあるけれど充実した生活になっていくかもしれません。

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「何もしてくれない」と思う前に

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夫婦・親子関係でよくあるパターン。

悩んでいる時に
「(家族は)何もしてくれない」
という喧嘩。

「普通、悩んでいたら病院探してくれるものでしょ」
「普通、こーいうように対応してくれるものでしょ」
「普通、ネットや本で調べてくれるものでしょ」

こうなると
「自分に関心がない」
「相手が冷たい」
となり関係が悪化します。

この場合、
「もっとやってくれたっていいでしょ」
というコミュニケーションをとるとうまく来ません。

多くの場合、相手は「自分でもいろいろ気を遣ってやってあげている」と主張します。
例えば「悩んでいるようだから、そっとしてあげよう」と思っていたら「何もしてくれない」と思われたいうこともあります。

つまり期待のズレがあるわけです。

自分の求めているものをやってくれない=何もしてくれない、という決めつけになっています。

ですから具体的にどうしてほしいのか、コミュニケーションをとることが必要です。

また具体的なコミュニケーションをとっても、相手が応じてくれるとも限りません。

その時は自分の期待値を下げるとか、どのようにしたらできそうなのか話し合うことも必要となります。

ズレが大きいままだと、悩みも多くなるものです。

一度思い込みをしていないかをチェックして、よりよいコミュニケーションをとっていきましょう。

それでもうまくいかないときは、こちらの記事もチェック
・気持ちを伝えたのに伝わらない時は
・相手は自分のことをどうでもよいと思っているのか?
・コミュニケーション技術を学んでも相手はいうことをきいてくれない

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就職試験の心理テストでは人を判断できない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

春から新しく生活が始まった人がいれば、この時期来年の春に向けて就職活動している人もいますよね。

就職試験を受けていると、心理テストっぽいものが出されることがあります。

どうやら適性をみているようです。

困ったことにこの心理テスト。

実は妥当性・信頼性に乏しいテストを企業側がやっていることも多いのです。

企業の人事担当者は自信満々で
「この人は〇〇タイプだから、こうだ」
というのですが、そもそも信頼性に乏しいテストだったりするので見当違いなわけです。

何十年も前にできて、現在では科学的根拠がないと言われているテストを堂々と使っているような印象です。

しかも心理テストで得られた結果が、採用した後に合っていたかなんて検討していないことがほとんどじゃないかなぁって思います。

少なくとも私が会ったことがある社長さんや人事担当者の中で検討している人はみたことがありません。

「え?本当に?セミナーで偉い先生が言ってたよ」と思ったら実際検証してみるとどれだけあてにならないか、ということがわかるんじゃないかなぁ。
・・・って、実際に何人かの社長さんなどに言ったこともありますが、やっぱり今更検討することは躊躇するようです。

本当に効果がなかった場合「これまでやってきたことって、実はそれほど効果がなかった」
とは説明が難しいみたいです。

心理テストをやるとお金と手間がかかるので、結構無駄なことをしているなぁって思います。

心理テストが間違った方向に使われているのは残念です。

正しい使い方をしてもらいたいものですね。

そもそも数回の面接や心理テストじゃその人が将来どのような仕事っぷりをするかを証明できるわけはありません。

人間っていろんな錯覚をする生き物なんです。

人が人を判断する時は注意するところですね。

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なかなか不安なことに挑戦する勇気が出ないときは

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「なかなか不安なことを練習する勇気がでない」
「どうやったら不安ことができるようになるのか」

これは不安なことを練習していくどの段階でも考えてしまいます。

最初の時だけでなく、ある程度不安なことができるようになった時も。

途中までやれたらどんどん一直線にできるようになるわけではありません。

「どうやったら不安なことをやる気になれるのか」
と考えてしまいます。

困ったことに多くの場合考えても何も出てきません。

厳しいようですが、場合によっては「どうやったらやる気になれるのか」と考えていることで、不安なことを実行することから回避をしている可能性もあります。

じゃぁ、どうすればよいのか。

多分、多くの人ががっかりする助言となるのですが・・・。

最初に不安なことをした時、どうやったらできるようになったかを考えてみてください。

「やる気が出たから」ではなく、

「とりあえず少しでも前進できそうなところを探してやってみた」「不安だけどやってみた」ということではありませんでした?

おそらく自己啓発本を読んでも、偉い先生の話を聴きに行っても、スピリチュアルな世界にいっても、やっぱり「やるしかない」という結論になります。

まぁ、ミラクルなおいしい方法なんてないので、
どっかで「え~い、やっちゃえ~」というものが必要なわけです。

ぼちぼち私と一緒にがんばりましょう。

「がんばるは禁句なはずだ~!」と考えるかもしれませんが、
前もブログで書いたように、がんばらないと何も変わりません。

ただし頑張るコツだけは間違えないようにしないとただ疲弊していくだけなので注意しましょう。

本当にがんばってもいいの?と思った人はこちらも参考に
がんばらないと良くならないことも

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