こんな「うつ」は薬が効かない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「うつなんですけど薬が効かないんです」

という話をよく聞きます。

効かないことにはいろいろな理由があるのですが、その一つ。
「どんな問題でもやる気にさせてくれる・明るくさせてくれる」
と思ってはいませんか?

例えば「薬を飲んでも・・・」
・嫌いな上司が好きになれない。
・もともと嫌いでやる気がなかった仕事がやる気になれない
・残業時間が100時間以上あり、それについていけるようになれない
・以前から人生に虚無感を抱いていたがそれが取れない
・もともとマイナス思考だがそのまま
などなど。

当然のことながらこんな問題は薬で解決ができることはありません。

病院で出される薬はなんでもプラス思考・ハイテンションにしてくれるわけではないのです。

結構誤解している人がいるような気がします。

上記の例の場合、環境や生活・仕事の仕方、これから生き方を振り返り・変えていかなくてはいけないことですよね。

過去の記事を下にリンクをはりましたが、「うつ」と言われているすべての人が必ずしも脳の病気とされている「うつ」ではなく、薬や休養が治療とすると逆効果である場合もあります。

医療者・患者さん、どちらも今後検討していかなくてはいけないことだと思います。

このような問題は地道に向き合って解決に向かっていくようにしましょう。

「うつ」について振り返ってもらうとよいかもしれない記事
うつ病は脳内物質が原因?

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