浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
「手を洗わないと大変なことになってしまう」
「確認しないと大変なことになる」
など、強迫観念に対してどうしていますか?
行動療法を実践した人でであればわかっていると思いますが、こういう観念について信じたり、否定したり、消そうとしたりしてはいけません。
強迫観念は消そうとすればするほどまとわりついてきます。
また「大変なことにはならない」と否定しようとしても「でも・・・やっぱり不安」となります。
「大丈夫、大丈夫」と安心させようとするのもNG。
基本的に強迫観念をなくそうとしてはダメなのです。
強迫観念に対しては受け入れていく練習が必要となります。
「受け入れよう、受け入れよう」と心の中でつぶやいてもダメです。
「受け入れたら強迫観念は消えるよね」とどっかで思っていませんか?
それは受け入れたことにはなりません。
本気で強迫観念があっても大丈夫、しゃーないか、を思うというか、実践していく必要があります。
そもそも受けいれるってどうすればいいのか。
頭の中で考えているだけでは受け入れることなんてできません。
受け入れるためには、「自ら」強迫観念を強くさせるようなことをしたり、ほうっておいたりと練習していくとできるようになります。
なかなかすぐにはできるようになりませんけど。
少しずつ強迫観念との付き合い方を練習していきましょう。
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