浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
このブログで何度も
「心の病気のほとんどは原因不明です。原因は不明でも良くなる方法はあります」
と書いています。
「原因が不明」というと残念に思う人も多いようです。
「原因は〇〇で、だから〇〇をすれば治るんです」
ということを期待しているからですよね。
うつ病だって原因は不明なんです。
セロトニン不足とか言われていますが、それすら仮説ですから。
そもそも抗うつ薬は直接セロトニンを増やしているわけではありませんし。
セロトニンを増やせばうつとか不安がよくなる、ということには必ずしもなりません。
ですから「これをやるとセロトニンが増えてうつが良くなる」
という類のものの多くが科学的根拠に欠いています。
例えば「うつに良い食べ物」とか提唱している専門家がいますが、それを食べてもうつが改善するという科学的根拠があるわけではありません。
むしろ特定のものを食べるより、バランスよく食事をした方が心身にとってよいと思います。
ましてや「うつは幼少時の親子関係が原因」ということはありません。
うつや不安などの心の病気は様々な要因が重なっているのです。
原因探しではなく、
「どうやったらうつや不安が良くなるか?」
という視点で考えていきましょう。
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