浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
よく社交不安障害、対人恐怖の人から聞かれることがあります。
克服するには不安場面で練習していくのですが・・・
「これまで何度も不安場面に直面してきたのに、結局克服できませんでした。だから練習してもダメなのでは?」
というもの。
人前が苦手な人でも、必要性から毎日のように直面している人もいます。
それでもなかなか慣れていかない人からよく聞かれます。
何度人前で練習しても良くならない時はだいたい要因があります。
その一つは「間違った対処をしている・思い込みがある」というもの
例えば・・・
・人前でのスピーチが苦手だからといって原稿を準備し棒読みをする
・リラックスしなくてはいけないと思い込んでいる
・緊張はしてはいけないと思い込んでいる
・人をみると緊張するので、下ばかり向いている
・不安時に安定剤がないと不安
・自分の緊張が相手に伝わっていると思い込んで、伝わらないように努力している
・赤面を隠すためにファンデーションを厚くぬっている
どうでしょうか。
何か一つくらいはあるのではありませんか?
なぜダメかというと、このようなやり方はきちんと不安に直面していないのです。
不安を隠そうとばかりしているので。
このようなことをやっていたり、思っていると練習してもうまくいきません。
「やっぱり駄目だった」と自信をなくすだけです。
しかし、やり方を変えて練習すればうまくいきます。
練習で大切なことの一つは自分が何を怖がっているかを把握して、そこの不安に直面していくことです。
不安を隠すことをせずに、その場面で練習していくことが必要です。
不安な時は専門家と一緒に練習してください。
これまで練習してきてダメだった人も諦めずに克服していきましょう。
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