「 2013年02月 」一覧

強迫性障害に「一回だけ・・・」はダメなことが多い

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

9日から11日まで、長野県の松本市に行っていました。

毎年恒例、行動療法の専門家が集まり、2泊3日で行動療法の合宿みたいなものが開催されました。

大の大人が旅館を貸切り、外出もせず、3日間一日中行動療法の事例検討をしていくという、知らない人から見れば怪しげな集まりになります。

もちろん中身はちゃんとしていますよ。

一般の方でも知っているかなり有名どころの人達が集まって豪華なメンツです。

今回は強迫性障害についての議論が多くありました。

具体的な内容は書けませんが、多くの強迫性障害の人が気をつけた方が良い点がはなされていました。

このブログでも書いていますが、例えば汚いと思い1時間手を洗っていた人が
「50分だけにしよう」
という練習をしていてもなかなかうまくいかないものです。

手洗いが短くなっても途中で限界がくるでしょう。

このやり方は行動療法でよくやっている「暴露反応妨害」ではありません。

結局手洗いをしているということは、不安なことにさらされていないから。

50分は強迫行為をしているので、不安なことにきちんと直面していないのです。

「ちょっとだけなら普通の人でもやっているからいいだろう」

という考えではダメなのです。

思い当たる方は注意してくださいね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


がんばらないと良くならないことも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく心の病気になると
「がんばらないようにしましょう」
と言われることが多いでしょう。

うつなんかだと頑張りすぎて、悪化する人もいますしね。

しかし・・・本当に何もせず頑張らずで良くなっているかどうかです。

ゆっくり休んでよくなるならそれでよいのですよ。

良くなっていない人も多いハズ。

休んでいると嫌なことばかり考える。

考えているともっと抑うつ的になる。

抑うつ的になるともっと休むことになる・・・の悪循環です。

となると、何かかしらをがんばらなくてはいけないわけです。

がんばる、がいやなら「ソコソコやる」でも構いませんが、とにかく行動を変えていかなくてはいけません。

ここで重要なのは何を頑張るかです。

頑張りすぎて心の病気になったのなら、そこを頑張ってはいけません。

今よりも元気になるために頑張るポイントがあるのです。

ゆっくり休んでいるだけで本当に良いのだろうか、と思っている人もいるでしょう。

特に何ヶ月も良くなっていない場合は休んでるいるだけではダメなことが多いのです

頑張るポイントを専門家と相談しながら元気になっていきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


薬以外の方法も有効です。

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

カウンセリングに来る人の理由はいろいろですが、その一つは
「薬に頼りたくない」というもの。

特に不安障害や摂食障害の人が多い印象です。

こんな方がカウンセリング(認知行動療法)を受けると有効な可能性があります。

・頓服がお守り代わりになっている人
・予防のため頓服を使用している人

頓服使用してどうなりました?

一時的に安心して「いつかよくなるのかな」と思って、ずっと飲み続けているのではありませんか?

薬がないと不安になっていません?外出前は薬をもっているか入念にチェックしていません?

ちょっと依存しているのではありませんか?

頓服を使用をして不安なことができたからといって、よくなっているわけでは必ずしもありません。

使用しなかったら元に戻る可能性が高いハズです。

こういう人は、根本的に治していかないとずっと不安なままです。

パニック、社交不安障害、強迫性障害は不安に慣れていく練習(認知行動療法)が薬物療法と同等またはそれ以上の効果があります。

頓服の使用は不安に慣れていく練習を邪魔すると言われています。

頓服が役に立つこともありますがずっと薬を飲み続けたくない、という人もたくさんいますよね。

薬以外の方法を試したいと思ったら、カウンセリング(認知行動療法)を受けにいきましょう。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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天気とクレームの心理

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

雪はみなさん大丈夫でした?

雪は思ったほどではなかったのですが、朝の通勤ラッシュは大混乱だったところが多かったのでは。

私も電車にのっていましたが殺気がただよってましたね。

電車のドアが開くと大声で
「押すなってつうの!」
と怒っている人がいました。

う~ん、朝から雰囲気がよくありません。

イライラするのは電車の中じゃないこともあります。

変わったところで言えば、テレビで天気予報を伝えるアナウンサー。

その人はだいたい原稿を読み上げているだけなのですが、クレームがくることがあります。

天気が悪いとそのアナウンサーのせいにしてくる視聴者がいるのです。

これは昔からあること。

心理学的な一つの解釈として、「天気が悪い」ということと「アナウンサー」が結びついてしまうというもの。

悪いことを伝えていると、その人に対して悪い印象を人は持ちやすくなるのです。

アナウンサーにしてみればとんだいいがかりです。

アナウンサーを責めるのはやめましょうね。

ということは・・・晴れの日が多い地域のアナウンサーは好かれやすいということになりますかね。
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パニックと運動

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック発作を恐れるあまり、体を動かすことをしない人がいます。

「動いて動悸や息苦しさが出てきたらどうしよう」
という感じで。

運動が怖い、ということになります。

このような人が運動を避けていると次第にパニック発作への不安は強くなります。

運動が怖い人は、運動していくことが治療につながってきます。

不安を起こすようなことをしていくのです。

繰り返すと症状が改善されてきます。

運動には抗鬱効果があるといわれていますし。

ここまでくると
「でも・・・症状がでたらどうしよう」
と思うわけです。

症状がでるのを恐れていてはなかなかよくなりません。

症状が出ても対処できるようにならなくてはいけないので。

運動をしながら症状への対処も学習していきましょう。

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今日やらないことは明日もやらない・・・かも

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

以前に注目浴びていたフレーズ。

「じゃぁ、いつやるか。今でしょう」

ご存じ某有名予備校のCMですよね。

最近では言っていた講師が車のCMでもやっていたので、また思い出しました。

この言葉ってカウンセリングでも大事。

カウンセリングでも自宅でやってもらうこととして不安に直面してもらうこととか、ちょっと面倒だなぁって思うことをやってもらったりすることがあります。

例えば
・パニックの人に電車にのってもらう
・強迫の人に儀式をやめて怖いことをしてもら
・社交不安の人に、恥ずかしいなぁって思うことをしてもらう
・うつの人に面倒でも動いてもらったり、考えをふりかえってもらう
・過食の人に、食べることを恐れているものを食べてもらったり、記録をかいてもらう

こういうのって
「明日からやろう」
って思うと、なかなかやりません。

カウンセリングの日が近くなり「やらなきゃ」ってあせることになります。

もちろん、不安なことをやってもらうことが多いのでそんな簡単にはできないでしょう。

それでも一歩一歩進んでいきましょう。

明日ではなく、できれば今から。

今日やらないことって明日やらない可能性が高くなっていません?

ケースバイケースですが先延ばしは変化ではなく、現状維持を選択しているだけのことが多いもの。

今からやりましょう。

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節分と縁起が気になる人

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

節分です。

豆まきをしたり、恵方巻きを食べたりしていますかね。

さて、このようなイベントになると縁起を気にする人は気にするかもしれません。

マメを食べる数、恵方巻きの食べる方向、目を閉じているか、など。

決まりごとが多いんですよね。

決まり事通りにならないと「何か不幸なことが起こるのでは」と異常に不安になる人は要注意です。

「神社にいってバチあたりな言葉が浮かんでしまった」
とか、どんどん縁起が悪いことを恐れ、日常生活に支障をきたすようになるのかもしれません。

そういう時に縁起が悪いことを恐れて何か打ち消すような行動をしていたら、どんどん悪化します。

縁起を大事にするのもほどほどに。

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医療費控除とカウンセリング

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

この時期になるとよくある質問。

「臨床心理士のカウンセリングの料金は医療費控除に使えるのですか?」

というもの。

答えは、使えません。

多くの医療機関に臨床心理士がいますが、保険対象外になってしまうのです。

これはうちだけでなく、全ての医療機関共通です

時々、健康保険でカウンセリングを受けたという人がいます。

しかし、これは誤解なんです。

明細をみるとわかります。

おそらく医師の診察とセットになっていて、診察代が請求されているとかあるはずです。

つまり保険のきくカウンセリングというのがあるわけではなく、実質タダでやっているわけです。

臨床心理士のカウンセリングで請求しているわけではありません(請求していたら違法です)。

これから確定申告する人は気を付けてください。

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