「 2013年01月 」一覧

うがいはインフルエンザに本当に効果はあるの?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

インフルエンザがはやりそうですね。

みなさん注意しましょう。

インフルエンザ予防としてあげられる一つが「うがい」。

しかしこのうがい。

このブログでよく出てくる「科学的根拠に基づいた効果があるか」という問いには、ちょっと微妙なようです。

諸外国にはあまりうがいという習慣がないのも一因かもしれませんが、あまり研究がされてないんです。

効果があるという研究もあるようですが、それだけでは不十分で、否定的な見解もあります。

以前厚生労働省が出していた資料にはうがいが推奨されていましたが、現在のホームページでは予防方法としてうがいがのっていない・・・。

いったいどっちなんだ!と思うは私だけじゃないはず。

結局やった方がよいかどうかについては、まぁ、一応風邪には効果があるようですので、普通の風邪予防も並行していると思えばやらないよりはいいのかもしれません。

もちろん、今後の研究次第ではどうなるかわかりませんけど。

また私が一番「これでは意味がないのでは」と思うことが。

それはマスクの付けかた。

一番よくある間違ったつけかたは、鼻を出している人いますよね。

あれでは意味がありません。

ちゃんとマスクで覆いましょう。

インフルエンザ予防として結構推奨されているのは手洗いと、顔に手をつけないことみたいです。

ただ、強迫性障害の行動療法をやっている人で手洗い禁止になっている人は専門家に相談してくださいね。

色んな意見がありますが、とりあえず厚生労働省が出している指針はこちら。

ご参考までに。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


考えるな!感じろ!

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

ブルース・リーが映画の中で言っていた有名なセリフ。

「Don’t think! feel!」

直訳すれば「考えるな。感じろ」となります。

映画の中でのこの言葉の解釈とは違うと思いますが、この言葉はまさに悩んでいるときの対処方法の一つととらえてもよいかもしれません。

考える代わりに何をやったらよいかをよく表しています。

あーだこーだ頭で考えても解決しない悩みってたくさんあります。

考えても多くの場合うまくいきません。

さらに不安になったり、自分を責めたり、他人を責めたり、絶望したりします。

理屈で考えてうまくいかいことがわかっても、人間は考えることが必要だと錯覚してしまうんです。

「考えなかったらもっとひどいことが起こる」
「考えなかったら何も解決しない」
って。

これが苦悩の始まり。

そうしていると、今ここで起こっていることに気づきません。

散歩をしているとき。
四季の移り変わり、
肌で感じる気温の変化など、悩んでいる時は感じ取れないもの。

そうすることで本来楽しめるはずの散歩が楽しめなくなるのです。

悩んでいる時、今何を見て、聞いて、感じているのか、きちんと感じ取れていますか?

「それどころじゃない」
と思っていませんか?

悩んでいることはそのままで、この瞬間を感じ取り、日常を大切にしてください。

そうすることでうつや不安にとらわれにくくなってくることがわかっていて、認知行動療法などでも取り入れられています。

Don’t think! feel!

まぁ、そんなこといっても考えちゃいますけどね。

人間ですから。

考えに囚われたらその都度今ここで起こっていることに注意を向けていってみてください。

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話をしているときにどう思われているか気になったら何をすればよいか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よく自分が不安だと、人にも伝わるなんていいますよね。

表情、仕草から相手に伝わることってあります。

しかし、対人恐怖とか社交不安障害っていわれている人はこれが過度になっていることがあるので注意が必要です。

「自分の不安が伝わって、相手は不快に思っているだろう」
「緊張していることが伝わって、変な人だと思われているだろう」

という感じで。

このような場合、実際に不安が伝わっているか実験すると、まず自分が思っているほど人が不快だと思ったり、変人だと思ったりすることはほとんどありません。

それほど自分の考えに囚われているんですね。

むしろそんな風に不安になることによって、本当に不審な行動をとってしまいます。

悪循環です。

また人目が気になる人は、緊張場面で人に注意が向いていません。

「どのように思われているか」と頭の中や、体の緊張など「自分」に注意が向いているのです。

周囲をよく見たり、感じたりしていない。

だから正確な認識ができず不安がさらに強くなります。

このような人は目の前の人がどんな服をきて、どんなメイクをして、アクセサリーをつけて、どんな口調でどんな話をしていたかなど注意を向けて見てください。

不安なことはそのままで、一生懸命やりましょう。

そうすることで変わってくることがありますよ。

関連記事
社交不安障害の人のカウンセリングはどんなことをするのか?

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不安を克服するプチ練習

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今いろんなところで取り上げられている話題。

みなさんはもう見ましたか?

アメリカ人の母親が13歳の息子にスマホをプレゼントした時の契約書。

詳しくはこちらのサイトをご覧ください。

中身については賛否両論あるようですが大人な意見としては賛成される方が多いのでは。

子ども側からすれば「うっとしい」の意見の方が多いとような気がしますが。

しかし、これを守るとしたら大人も「難しいなぁ」と思った人いません?

私が注目したのは14番の「時々スマホをおいて外出する」ということ。

スマホがないとわかるとパニックになる人っています。

その人はすでにスマホ依存となっているのです。

あとパニック障害や社交不安障害の人が電車に乗る練習をする時。
スマホを見るなどして気をそらすのは症状を悪化させるためやめてもらおうとすると、
「不安がなくてもスマホ(携帯)なしで、電車の中でどうやって過ごしていいかわかりません」
という意見。

若い世代ほど多い印象。

一昔前は患者さんから言われなかった意見でした。

こういう時代なんですねぇ。

ただ強迫性障害、パニック障害、社交不安障害などを克服するために不安に直面してもらう練習をしてもらうのですが、スマホを持ち歩かないことって、不安に慣れるってどういうことがわかるプチ練習になるんじゃないかなぁって思いました。

最初はきついのですが、時間が経つにつれ楽になってきます。

その時、どんな風にしたら楽になる時間が早まったかとか自覚できると、ほかの不安を克服するヒントになります。

「スマホなし不安」に直面する練習をしてみては?

こちらの記事もご参考に
・スマホと不潔恐怖
・スマホ中毒になっていません?

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パニック障害で知っておきたいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

夏もそうですが、冬の電車は暖房がついて「モアッ」とした嫌な空気を感じます。

パニック障害の人は苦手な人もいますよね。

しかし、避けていてはいつまで経ってもパニック障害を克服することはできません。

よく「薬が効いてよくなったら乗ろう」と思っている人もいますが、結局電車に乗って大丈夫かどうかは乗ってみなければわかりません。

ですから
「不安がなくなったらやりたかったことをしよう」
だと、薬で治療しようがカウンセリングをしようがやりたいことができることはありません。

パニック発作で「死んでしまうのでは?」と思っている人がいますが、命にかかるようなことはありません。

つまり、パニック発作は不快ですが危険なものではないのです。

それでも怖いものは怖いので、なかなか勇気がでないのももっともなことですが。

少しずつできることからやっていきましょう。

また発作がおこって救急車を呼んで病院にいっても、休んで終わりっていう経験をもっている人もいると思います。

なぜ休ませておくだけにするかというとパニック発作はそのままにしておいても必ずおさまるからです。

これは覚えておかなくてはいけない知識の一つです。

別に病院のスタッフが手抜きをしているわけではないので・・・。

あと気をつけなければいけないこととして過呼吸が起こったときは、間違っても紙袋などを口に当てることをしてはいけません。
このやり方は現代では命にかかることがあるのですすめられていません。
気をつけましょう。

こちらの記事も参考にしてください
・過換気症候群かな?と思った時の対処
・パニック障害のカウンセリングはどんなことをするのか?

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摂食障害とダイエット

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今年も一週間経ちました。
正月気分も少しなくなってきた方もいますよね。

年末年始にいわゆる「正月太り」をした人も結構いるのではありませんか?

この季節になると出てくるのが「ダイエット本」。

新しいダイエットが出てくれば、その度に売れます。

私の知人の間では漢方がはやっています。

しかし、知っていました?

〇〇ダイエットとついているものをやっても9割は5年以内にリバウンドするという研究結果を。

効果あるとうたわれている漢方を飲んでいる知人でやせた人はほとんどいません。

やせたと言っている人は漢方の使用だけでなく運動したりほかのことを基本的にはやっています。

〇〇ダイエットは長期的にはほとんど効果がないのがわかっています。

たとえダイエットに成功しているように見えても、ダイエットに囚われ摂食障害になっていく人がたくさんいます。

摂食障害はダイエットがきっかけで、という人がかなり多いのです。

身体的に問題がありやせなければいけない場合でも〇〇ダイエットという、一時的なものをするのではなく、長い間続けられるようなものをやらなくてはいけません。

いわば生活習慣を変えていけるようなものでなければダメなのです。

そんなことをいってもやはり「痩せている方がよい」と思うのは日本にいる以上仕方がありません。

そのようなことがマスコミに流れていますからね。

やせたいと思うのは当たり前なのです。

しかし、摂食障害で悩んでいる人は痩せたいという思いが強いあまり過食や拒食になり、一日中食べ物やカロリーのことばかり考え、人生を台無しにしてしまうのは、望んでいないはず。

過度なダイエットという呪縛から解き放たれ、自由な生活を手にいれましょう。

呪縛が強い人は専門家にご相談を。

関連記事
・産後のダイエット
・過食症の治療はどんなことをするかについて

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休職していた人が復職するときの状態

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

心の病気で休職している人が職場復帰する人もいますよね。

きちんと復職できる状態でしょうか。

復職前にチェックです。

・出勤と同じ時間に起きられている
・日中活動できている
・業務に必要な作業を集中して取り組める
・業務時間内はそこにいることができる
・病気への対処法を知っている
・どうして心の病に陥っていったかを振り返り対策を立てている
・問題なく通勤できる

最低限はできていてほしいところです。

どうでしょう。

自信がない人もいるのではありませんか?

職場にリハビリプログラムみたいなのがあるところもありますが、基本的に職場はリハビリの場ではない、という認識が必要です。
職場は心の病気に理解がある人だけとは限りません。

「時間短縮勤務から始めるから、しばらくはゆっくり起きて出勤しよう」
ということでは明らかに準備不足でしょう。

また「無理をしないように」と言われていますが、本当に全く無理がきかない状態なら職場復帰は難しいです。

心の病気に陥ったときに「無理しないでやすんでください」と言われて、本当に休むことしかしない人が陥りがち。

自分から積極的にどうやって復職をしていったらよいのか、何をどうやればよいのか知識を得なくてはいけません。

医療機関でただ薬をもらっているだけでは不十分。

「休職中は図書館に」だけではダメです。

きちんとリハビリをして心身共にある程度回復してから職場復帰しましょう。

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明日の仕事が憂鬱な時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

もううちのクリニックではオープンしています。

今年はまだまだ休みのところが多いみたいですね。

しかし、ゆっくり休みすぎると逆に仕事に行きたくない!と思う人が多いようなので注意が必要です。

連休があったときに毎回このブログでも書いていますが、仕事始めが近づいたら起床時間を少しずついつもの時間に戻していくことが大事です。

月曜から仕事の人は土曜くらいから休みだからといってずっと寝るのはよしましょう。

休みボケは少ない方がいいですからね。

あと仕事が嫌だなぁって思っている人は、休み中に頭で仕事のことに取り組まないことが大事です。

「あ~、あの仕事もしなくちゃなぁ」
「あの人とかかわらなくちゃいけないのか」
など。

特に考えても仕方のないことは。

さらに憂鬱になって当日もっとつらくなります。

ましてや休職している人が一月から復帰する場合はなおさらです。

これができていないなら、もしかして準備不足かもしれません。

当てはまる人は気をつけてくださいね。

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おみくじに見る心理

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

新年いかがお過ごしですか?

初詣に行っておみくじ引いた人もいますよね。

私もいつもひいていますが、どんな結果でも
「地道にやっていきなさい」
ということが書いてあるような。

良い時は欲張りすぎず周囲に感謝して自分を戒め、悪い時は悪いなり地道に努力していき自分磨きに精進する、ということなんだろうなぁと。

まぁ、もっともなことかなぁといつもしみじみ思います。

これはどんな人にも、どんな状況にもあてはまります。

誰にでもあてはまる文章を「バーナム文」といいますが、占いはこの代表です。
詳しくは下の方にある関連記事を読んでみてください。

占いでもなんでも人を幸せにするものであれば何でもいいのではと思いますが、一応この心理学の原理を知っていると、悪徳な占いにはひっかからずにすみます。

一般的なおみくじにはそれほど変なことは書いていない印象です。

地道に今の苦悩に囚われなくなるよう一歩ずつ前にすすんでいきましょう。

占いの心理に関することに興味がある方はこちらの記事を参考に
あなたの性格言い当てます

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今年もお手伝いします

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

新年あけましておめでとうございます。

元旦なのにバタバタしている私です。

なぜなら今日埼玉に帰ってきたからです。

こういうのもなんですが、実家よりも自宅の方が安心します。

長い間離れていたせいでしょうか。

私は住み慣れるとだいたいそこの土地の方がよくなってきます。

私はこれまで10回以上の引っ越し経験があります。

様々な地域に住んで思うのですが、新しい土地に「ないもの」を求めると不適応を起こしやすくなります。

新しい土地に「あるもの」を見つけていくと、適応しやすくなる・・・と私は思います。

これは会社、人間関係、さらには自分に対してもそうなのかもしれません。

「ないもの」を新しく作り出すことも大切ですが「あるもの」を今一度大切にしてみてください。

「今の状況で私には何もない」と思う人もいますよね。

そんな人でも自分に中にある「資源」はあるものです。

悩んでいる人が少しでも充実した生活が送れるよう、お手伝いをしていきます。

今年もよろしくお願いします。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
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