浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
プラセボ効果って知っていますか?
簡単に言うと何の有効性のない成分の薬(偽薬といわれることもあります)を使った場合でも、病状が良くなっていくといったものです。
近いものとして動悸がした時に安定剤を飲んだら一分くらいで「すぐに効きました」と思ってしまうこと。
そんなすぐに安定剤は効きません。
よくお薬やカウンセリング方法との比較でつかわれます。
偽のお薬とちゃんとしたお薬を比べた場合、ちゃんとしたお薬の方が統計学的に良くなった人が多ければ効果があったとなるわけです。
ではこのプラセボ。
病気に対して全く効果がないかと言われればそうではありません。
お薬や認知行動療法より効果は低いのですが、例えばうつ病の研究でもプラセボ(偽薬)を使った人達の中でも結構良くなっていっている人もいるんです。
この理由として
・お薬を出してもらったという期待
・偽薬といえどもお医者さんと会って「効く」と言われるお薬を出された安心感
とか、いろいろ考えられています。
ある有名な先生が
「ということは、うつ病でもお薬や認知行動療法をやらずに、いい薬ですよとお医者さんがお薬をだして話をよく聞いてもらえれば、ある一定の人はよくなるということになっちゃいます」
と言っていました。
まぁ、そういうことになりますかね。
あとうつ病の場合は自然に治っていく人もいますし、そういう研究結果もあります。
だからといって全ての人が何も治療しなくていいということではありませんので誤解のないように。
重度のうつ病は抗うつ薬が効果を示しています。
ちなみにそのプラセボ(偽薬)が値段が高いと言った方が効果が高いという研究結果があります。
安いサプリメントより高いサプリメントが効きそうな気がしますから。
思い込みも良くなるためには大切な要素かもしれませんね。
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