「無」になって考えないようする方法?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

いろいろ悩んでいると
「何も考えたくな~い」
と思いません?

何も考えないように
「無」
になれば良いと思ったことありません?

しかし、よく考えてみてください。

「よ~し、何も考えないように無になろう」
と考えて「無」になろうと努力している時。

何を考えていますか?

そうです。

「何も考えないように無になろう」
と「考えて」いるわけです。

さらに無になれないので「どうやったら無になれるのだろう」と「考える」わけです。

だからいつまでたっても「無」にはなれません。

時々嫌なことを考えたくない、逃れようとして座禅を組みに行く人がいます。
それは本来座禅の目的から離れていることです。
座禅を現実逃避の時間にしている可能性があるからです。
(ちなみに私は仏教徒ではないので、きちんとしたことは仏教やっている人から聞いてくださいね)

要はあーでもこーでもないと考えたり、「考えないようになるにはどうしたらいいかなぁ」と「考えて」いるうちは問題は解決に向かうどころか、さらに状態を悪化させてしまいます。

実際的なところ何も考えない状態に自由になることはできません。

しかし、問題を大きくさせないでいることはできるものです。

「何も考えないように無になろう」はやめて、今できることを実行していきましょう。

そこに今悩んでいることから解放されるヒントが出てくるものです。

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