「 2012年12月 」一覧

親戚などの集まりでふれられたくないことを聞かれたら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

大みそか。

今年も最後ですね。

ゆっくりされている方、仕事で忙しい方、過ごし方は様々だと思います。

私はいうと、親戚などの集まりなどに顔を出しています。

こういうときの会話って気をつかうことありませんか?

学業や仕事、プライベートのことを聞かれると嫌な思いをする人もいますから。

自分も昔なかなか進路が決まらなかったときは、こういう集まりで「来年どうするの」と聞かれるのがなんとなく嫌でした。

それでもとりあえず顔を出すようにしていたら、なんとなく流せるところは流せるようになりましたけれど。

最近では暗い話はネタにするようにしています。

どうしても出なければならない親戚同士の集まりでどう対応していいかわからないときはある程度対応スキルを磨いておくとよいのかもしれません。

また、自分が触れられたくないと思っている話題って、必要以上に敏感・被害的にとらえてしまう傾向があります。

これは考え方の癖をふりかっていくとよいでしょう。

さて、今年よい方向に向かっていった人も、停滞気味の人も来年は少しずつうつや不安にとらわれない生活にしていけるよう一緒に考えていきましょう。

よいお年をお迎えください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます


田舎暮らしはストレスがない?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私は休暇に入り、久しぶりに帰省しています。

故郷以外の生活の方が長いので、帰省するたびに風景が変わっていることを実感。

私の故郷はかなりの田舎です。

田んぼや畑の中に自宅があります。

時々
「田舎に住んでいるとストレスがたまらないから心の病気にならない」
と思っている人がいますが、そんなことはありません。

どんな地方にいってもストレスがたまることはあるし、心の病気になる人はいます。

以前テレビで某有名子ども向け塾を主宰している代表が
「子どもは緑や自然の中で育つと我慢強くなる」
といっていましたが、まぁすごい偏見だなぁって思います。

私は全く我慢強くないですしね。

すぐにへこたれます。

都会暮らしの人が田舎にいったら心の病が治るだろうと思い引っ越しされる方もいますが、あまりおすすめはできません。

その土地が合えば病気の種類によっては好転のきっかけになることはありますが、良い結果となることは少ないと思います。

他の部分での環境調整や解決にきちんと取り組む方が回復につながりますから。

「田舎はストレスフリー」
という考えをもっている人は注意した方がよいですよ。

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再度年末年始のお知らせ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

年末年始の営業日のお知らせです。

28日で今年のカウンセリングは終わりました。

クリニックは29日までとなります。

年始はカウンセリング、クリニックとも4日からです。

このブログは年末年始も時々更新しますので、お時間がある人はのぞいてみてください。

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人は客観的なことより、口コミを信じやすい

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

最近「ステルスマーケティング(通称ステマ)」がニュースで流れていますよね。

芸能人がオークションで競り落としていないのに、競り落としたといったことが流れていますよね。

あと芸能人がブログで「これ使ってます」っていうのがこれにあたる場合があります。

バッグに広告代理店などがあるわけです。

どうやら一般人のブロガーにも依頼があるそうです。

私もこのブログで書籍やアプリを紹介していますが、そんな依頼は一度もありません・・・。

まぁ、大人気ブログということでもないので仕方ないですけどね。

ですからこのブログで紹介している書籍などは私の純粋な感想ですのでご安心を。

口コミってかなり影響力が大きいツールなんです。

人は客観的なデータよりも口コミの方を信じる傾向があるのです。

私がこのブログで
「強迫性障害は幼少時の親子関係が原因ではなく、行動療法で良くなるという科学的なデータがある」
というのと、
あなたの友人から
「強迫性障害は幼少時の親子関係が原因なんだって」(もちろん親子関係が原因であるという根拠はないですよ)
と言われるのとでは、あなたは友人からの情報を信じてしまう可能性が高いわけです。

似たような経験がある人も多いのでありませんか?

人からの情報も疑わなければいけないとなると人間不信に陥りそうですけど、場合によっては気をつけなければいけませんね。

こちらの記事の参考に
・体験者の声について

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最初にポイントをプレゼントする理由

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

先日某有名チェーン店のたこ焼きさんでたこ焼きを食べました。

たこ焼き買ったらスタンプカード渡されて、

「おまけしときますね~」

と一つしかスタンプ押さないところを5つ押してくれていました。

これで「ラッキー」

と思った人は注意ですよ~。

当然私はこの店員さんと知り合いでもないので店員さんの好意で押してくれているのではありません。

これには心理的なからくりがあるわけです。

いろんなお店でつかわれている心理テクニックなんですけどね。

例えば

「20回スタンプ集めたらたこ焼きサービスなんだけど、今回本当は一個なんだけど5回分押しときますね~」

というのと

「16回スタンプ集めたらたこ焼きサービスなんですよ~、今回は一個買ってくれたから1回分押しとくね~」

というのとでは、どっちが効果があると思います?

どちらも15個のスタンプを集めなくてはいけないのですが・・・。

これは前者のやり方の方が売上が早く上がることが、心理学の実験で示されたんですよ。

人は一からスタートするよりも「もうスタートしているんだよ」と思った方が目標を達成しようとする傾向があると考えられています。

ですからこんな感じのことをするんですね。

あと「おまけしてくれたんだー」と素直にとるとその店に好意がわきます。

店員さんはどこまでわかっていてやっているはわかりませんけど。

いろんなポイントサービスにもあてはまりますよね。

最初のおまけのからくりがわかっておくと、お店や企業側の意図がわかりますよ。

ちなみにこの手法は子どもや企業の教育なんかでも人を動かすテクニックとして使えることがあります。
また今度の機会に書きますね。

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クリスマスプレゼントに使える心理テクニック

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

クリスマスですね。

クリスマスが好きな人も嫌いな人もいると思いますが、街はクリスマス一色です。

私は日本人的発想?で、都合のいい時に都合のいい解釈でこういうイベントにのっかちゃいます。

といっても、パーティやるとかそういうこともなく自宅でゴロゴロしているだけですが。

クリスマスと言えばプレゼント。

もう買っている人もいると思いますが、プレゼントを渡す時の心理学テクニックを知っておきましょう。

以前の記事を参考に。

・ホワイトデーのプレゼントの効果をあげるには
・親切にしてあげると親切にされます
・母の日のプレゼントを喜んでもらうテクニック

以上の記事をまとめると、プレゼントをあげる時に
・意外な手で
・一言添えると
・相手にも親切にしてもらえる

とまぁ、無償とは程遠く、意図がばれると嫌われそうなことを書いています。

しかし、きちんと実践すると嫌われることはなく、お互い良い関係になれると思います。

だって
・サプライズしましょう
・一言伝えましょう
・たくさん親切にするといいですよ
といっているだけなので。

要は使い方次第。

どうせだったらプレゼントは喜んでもらいたい!って人は戦略は大切なので参考にしてください。

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認知行動療法スマホ用アプリーうつレコの感想ー

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

認知行動療法系?スマホ用アプリの紹介。

今回は
「うつレコ~うつ病の人のための行動記録ツール~」
をご紹介。

アプリの詳細はこちら。

よくうつ病の治療に使う行動記録をスマホでできます。

気軽に気分、食欲、睡眠など基本的な情報が打ちこめ、あとでグラフでみることができるすぐれモノです。

どんな時に気分がよくて悪いか、勝手にグラフにしてくれます。

体調の自己管理したい人にお勧めです。

うつ病の人もそうですが、双極性障害の人にも向いているアプリです。

難点としては
・本来の認知行動療法で必要な細かい情報が得られにくい
・初めての人はこれがどのように活用できるかわからない
・全体的な行動の流れは見えにくい
という印象です。

ただ記録するというだけでも役には立つと思いますが、実際の治療となると活用の仕方がわからなければ不十分でしょう。

ともあれ気軽に気分や体調を記録できるというの便利ですね。

心の病気の人以外でも使えそうです。

記録つけるのが好きな人はご活用ください。

こちらの記事も参考にしていください。
認知行動療法のアプリーi認知療法の感想
うつ病の認知行動療法のおすすめ本ー行動活性化ー
うつ病と認知行動療法

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「無」になって考えないようする方法?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

いろいろ悩んでいると
「何も考えたくな~い」
と思いません?

何も考えないように
「無」
になれば良いと思ったことありません?

しかし、よく考えてみてください。

「よ~し、何も考えないように無になろう」
と考えて「無」になろうと努力している時。

何を考えていますか?

そうです。

「何も考えないように無になろう」
と「考えて」いるわけです。

さらに無になれないので「どうやったら無になれるのだろう」と「考える」わけです。

だからいつまでたっても「無」にはなれません。

時々嫌なことを考えたくない、逃れようとして座禅を組みに行く人がいます。
それは本来座禅の目的から離れていることです。
座禅を現実逃避の時間にしている可能性があるからです。
(ちなみに私は仏教徒ではないので、きちんとしたことは仏教やっている人から聞いてくださいね)

要はあーでもこーでもないと考えたり、「考えないようになるにはどうしたらいいかなぁ」と「考えて」いるうちは問題は解決に向かうどころか、さらに状態を悪化させてしまいます。

実際的なところ何も考えない状態に自由になることはできません。

しかし、問題を大きくさせないでいることはできるものです。

「何も考えないように無になろう」はやめて、今できることを実行していきましょう。

そこに今悩んでいることから解放されるヒントが出てくるものです。

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再発したかな?と思ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

こころの病気が良くなった後、またぶり返すってこと良くあります。

ここで「再発してしまった・・・一生治らないのでは」となりがちになります。

注意ですね。

症状がぶり返しても以前と全く同じようになっていることは稀です。

またカウンセリングなどでやったことを再開すると以前より早く良くなることが多いと思います。

だからあまり再発を恐れすぎてはいけません。

「波」を受け入れていくことが必要です。

ずっと良い状態が続くことを願うのは人として当たり前のこと。

だけれど実際は山あり谷あり。

良い状態を維持しようと願いすぎると、現実とのギャップでさらに落ち込むことになるのです。

悪い時は悪いなりの過ごし方を考えることが大事。

「絶対に転ばない」ではなく「転んでも立ち直れる」ことが大事。

症状が良くなるということはそういうことです。

ちょっと悪化したとしてもあせらず一歩一歩前に進んでいってください。

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認知行動療法のアプリーi認知療法の感想

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

認知行動療法のスマホ用アプリがあると聞いて調べてみました。

何個かあったので目ぼしいのやつをダウンロードして早速使用。

今回は「i認知療法」というアプリの個人的感想を書きます。

i認知療法の詳細はこちら

誤解しない方がよいのは、このアプリでやっていることが認知行動療法ではない、ということ。

あくまでも認知行動療法の一技法をやるアプリです。

だからこのアプリがうまくできないからといって認知行動療法を合わないということにはなりません。

さて、やってみた最初の印象としては「よくできているなぁ」。

これまで紙に書いていたのをスマホに打ち込めますので。

時代の変化を感じます。

難点としては・・・
・認知再構成法という技法を習熟していない人がやっても難しい
・文字数が多くなると打ち込むのが面倒(私が遅いせいもありますが・・・)

感想で「やっていくと随分楽になった」という旨のものがあったのですが、これだけやって楽になる人は稀なんじゃないかなぁって思います。

そもそもこの技法だけでうつ病などが良くなるという科学的根拠はないんです(結構知らない人が多い)。

あくまでも認知行動療法のほかの技法と組み合わせた結果で病気がよくなりますので。

基本的には初心者用ではなく、技法をある程度理解している人が気軽に頭の中を整理することに向いています。

興味のある方はどうぞ。

認知行動療法について誤解しているなって思ったらこちらの記事も参考に
・しつこいようですが・・・
・埼玉のでの認知行動療法の実施機関

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