浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
先日の学会で摂食障害で有名な先生がいっていたこと。
「摂食障害の人に人格障害というレッテルをつける専門家が多すぎる。そのようなレッテルを貼るべきではない」
という旨の内容。
私も同感です。
摂食障害に限りませんが、なんでもかんでも極端な性格であったり自傷行為をしたりする患者さんに人格障害というレッテルを貼っている医療関係者をよく見かけます。
人格障害=治らない、薬が効かないとしてしまうのです。
まぁ、摂食障害自体に薬が効くという明確な根拠はないのですけど。
私はほかの医療機関で「人格障害」といわれた人を何人も見てきましたがほとんどが「?」と思うような人ばかりです。
人格障害というレッテルをつけて良い方向に行くのならよいのですが、だいたいレッテルのつけっぱなしになっています。
じゃぁ、何をどうすればよくなるの?という問いには答えられないのです。
本当かどうかわからない病名をみて、人を見ないというのはどうなんだろう、って思います。
摂食障害の方の場合、極端な性格傾向は人格障害によるものではなく、摂食障害に至るまでの悪循環でそうなるのです。
人格障害の基準を満たした人でも、摂食障害が良くなると人格障害の基準を満たさなくなっていることが多いといわれています。
摂食障害の人で人格障害というレッテルを貼られた方は「病名」に惑わされず、あきらめないで治療を受けて良くしていきましょう!
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