カウンセラーはほめられて育てられているのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

子どもでも大人でも教育するときは「ほめる」ことが大事だといわれます。

よく教育学者や心理学者の人が言っています。

学校だけでなく、社員教育でもそういわれているくらいですからね。

しかし、実際はほめて伸ばすというのは難しいものです。

私は心理や教育業界にいました。

心理業界の人なら、人にほめるように言っているくらいだらかきっとほめて教育しているのかなぁって思っている人もいるかもしれません。

私の経験からいうと社会人になったころ上司からほめられることがあったのかと言われれば、ほとんど記憶がありません。

最初のころは怒られっぱなしでした。

罵倒、陰口は当たり前。

「ほめられるようなことしてないからじゃないの?」と思うかもしれませんが、
そこをいいところをみつけてほめることが必要って患者さんに説明している臨床心理士が多いハズ。

他の同業者から聞いてもほめられることは少ないという人が多いです。

臨床心理士が職場に複数いれば、ドロドロに人間関係になっている噂よく聞きます。

あっ、一応うちの職場はそんなことはありませんよ。

円満です。多分・・・。

勉強会なんかに行くと若い臨床心理士を罵倒している偉い先生をよくみます。

教育はほめて自尊心を高めることが大事ってあなたの本に書いていませんでした?テレビでもいってませんでした?とつっこみたくなることも。

それほど実際のところはほめるって難しいものです。

ついつい相手のできないことばかりを見て叱ってしまう。

偉い心理学の先生の多くがほめることはない(という私の思い込みかもしれませんが)ので、
特に小さなお子さんがいる方で
「ついつい子どのできないところばかりに目が向いてしまう。ほめてやれない」
と悩んでいる方は自分を責めすぎないようにしましょう。

もちろん、ほめることは重要なので少しずつ実践していくとよいと思います。

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