浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
よく聞かれる質問で
「どれくらいで良くなりますか?」
というものがあります。
「人それぞれ」
というのが実際のところです。
そんなことを言ってしまうともともこもないのですが。
ただ何が良くなるまでの時間に影響を及ぼすのかということであれば一つの指標があります。
不安場面でどれくらいの不安から挑戦するかです。
例えば強迫性障害やパニック障害などの不安障害の人がいわゆるスモールステップで不安場面が弱いところから徐々にやっていくとします。
簡単にやれそうなところから、だんだん難しい場面への挑戦していくというやつです。
メリットは
・やりやすい
・最初のうちは達成感が得られやすい
デメリットは
・ちょっとずつやっていくので時間がかかる
・途中から達成感が薄らいでくる
・長期間がんばるので途中で疲れてくる
逆に強い不安場面からやると
メリットは
・なんといっても早くよくなる
・やりきった後の達成感は大きい
デメリットは
・強い不安にさらされる
・結構な勇気がいる
それなりの覚悟できていれば早く良くなるし、
「ちょっとそれはきついな」と思って少しずつやっていけば当然時間がかかります。
どっちの選択がいいかは自分がいつまでに良くなりたいか、どれくらい不安に挑戦しようとする気持ちがあるかによってきます。
教科書的には少しずつやっていくことが推奨されていますが、早く良くなりたければ強い不安から挑戦するという選択肢もありますよ。
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