浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
人目が怖い、人から「変な人だ」と思われている、などと考え不安な人にはそのような場面に直面してもらい練習していきます。
そこでよくある質問は
「これまで何度も不安場面に直面してきた。でも不安は強くなる一方。それなのに直面する必要性があるのですか?」
というもの。
人目が気になり対人関係を完全に回避している人ではなく、なんとか日常生活をおくれていてけれど対人場面が怖いと思い続けている人からよく聞かれます。
何度も不安場面に直面してきて不安が軽減されない理由の一つは、不安の直面の仕方です。
例えば
・電車で人目が気になるから携帯ばかり見ている
・大勢の前でスピーチをするときにリラックスしようとすることばかり考えている
・スピーチは前もって用意した原稿を棒読みしている
・手が震えるのがいやだから脇をしめている
・頓服薬が手放せない
などです。
このようなことをやりながら不安場面に直面しても不安なままでしょう。
例のようなことをやっているということはきちんと不安に直面していないので。
このような行為をやめていかなくてはいけません。
不安場面において不安を軽減しようと試みる行為は逆効果のことが多いのです。
何度練習してもうまくいかない人は、不安場面に直面しているときに自分が何をしているか、今一度ふりかえるとどこがいけないかわかることがありますよ。
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