人はオンリーワンを望んでいない

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回は本当にオンリーワンが良いとおもっています?という話題。

人はそれぞれオンリーワンの存在だ・・・といわれています。

そんなことからかある心理学の実験では、
「あなたは多数派ですね」
と言われた人は自尊心が傷ついた人が多かったようです。

人よりとびぬけた能力があると思いたい人は特にそうかもしれません。

「あなたの意見はよくあるものだよね」
「あなたみたいな人ってよくいるよね」
と言われてなんとなく嫌な気分になったり、「想像力がない」とか「自分がない」と悩む人っていませんか?

人は自分がその他大多数とは違った能力、観点がどこかにありオリジナリティ豊かだと思いたいという傾向があるようです。

しかし、
「そんなことはない。自分は人と違っていることで傷ついてきた」
「あなたのような人はたくさんいる、と言われた方が安心する」
という人もいるでしょう。

心理学実験でそういう結果が出ているものがあります。
「あなたはあまりにも変わっていて、分類不可能です」
といわれても自尊心が傷ついた人が多かったのです。

またある実験では
「ややユニーク」
ということに対して評価が高く
「非常にユニーク」
ということに対しては低い評価を下すという傾向があったそうです。

「あなたは独特ですね」
「あなたって本当に変わりものだよね」
と言われたら嫌な人もいますよね。

つまり人間は
そこそこ独自性があり、
そこそこ人と共通しているところがある、
というものを望む傾向があるようです。

自分はオンリーワンの存在という考え方も悩ましいものですね。

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