浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
強迫性障害のご家族の方によくある、変えた方がよい対応として
「こうなったのはどうしてだろう」
と、考え続けることです。
いわば原因探しですね。
これは役に立ちません。
原因探しをすると、本人の性格や幼少時の環境、周囲のせい、などとにかく悪者探しになってしまいます。
原因探しをする心理としてはおそらく
「原因を見つけてそれを治したら、治るだろう」
ということがあると思います。
しかし、こころの病気はいろんな要因が重なっておこっています。
ですから原因を考えてもあまり意味がないことが多いのです。
それよりは
「どうやったら良くなるか」
ということに発想を切り替えた方が良いです。
強迫性障害の治療では原因探しをするよりも「何が症状を維持させているか」という維持要因を改善することにより、良くなっていくことがわかっています。
原因探しをしなくてもよくなるんです。
いえ、むしろしない方がいいでしょう。
「なぜこうなったのか?」
ではなく
「どうやったら良くなるだろう」
という発想に切り替えましょう。
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