「 2012年07月09日 」一覧

強迫性障害の対応―家族が変えた方がよいこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害のご家族の方によくある、変えた方がよい対応として

「こうなったのはどうしてだろう」
と、考え続けることです。

いわば原因探しですね。

これは役に立ちません。

原因探しをすると、本人の性格や幼少時の環境、周囲のせい、などとにかく悪者探しになってしまいます。

原因探しをする心理としてはおそらく
「原因を見つけてそれを治したら、治るだろう」
ということがあると思います。

しかし、こころの病気はいろんな要因が重なっておこっています。

ですから原因を考えてもあまり意味がないことが多いのです。

それよりは
「どうやったら良くなるか」
ということに発想を切り替えた方が良いです。

強迫性障害の治療では原因探しをするよりも「何が症状を維持させているか」という維持要因を改善することにより、良くなっていくことがわかっています。

原因探しをしなくてもよくなるんです。

いえ、むしろしない方がいいでしょう。

「なぜこうなったのか?」
ではなく
「どうやったら良くなるだろう」
という発想に切り替えましょう。

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