過食症の治療はどんなことをするかについて

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

過食症の治療はどんなことをするのか?ということについて。

人によって違う、と言ってしまえばそこまでですが、だいたいどんなことをするのか知りたいという方もいると思いますので、認知行動療法的な治療について書きますね。

・過食症についての知識を得る。
基本的なことですが大事なことです。
食べ物と太るとの関連について、誤解をしている人が多いのでまずは知識を得ること必要です。

・食事リズムの確立
どのような食事の仕方をしていけばよいのか?ということを話し合います。
食事の仕方が過食を引き起こしている一要因ですので。
これはなかなか難しいところもありますが、できるところから始めていきます。

・過食をしたくなった時にどうしたらよいか
そんなにパッと過食欲求を消す、というものはありません。
過食衝動がどのように変化をしていくか心の動きを学んだり、どんな行動をしたらよいかについて話し合います。

・ストレス状況への対処
ストレスがきっかけで過食に走っている場合は、どうしていけばよいのかを話し合います。

・極端な考え方についてどうしたらよいか
よく言われているのは「完璧主義傾向」「白黒思考」です。
例えばうまくいかないことがあると「何をやっても無駄だ」と考えてしまう傾向など。
治療はほとんどが数ヶ月以上に及ぶので、根気強く治療していくためには意識しておく必要性があります。

このほかにもたくさんありますが、おおざっぱにわけるとこんな感じです。

過食症に効果があるというデータを出している心理療法は認知後療法と対人関係療法です。

特徴は過食症の治療にでてきがちな「過去の親子関係」「幼少時のトラウマ」を過食の原因とは考えないで、過食をしてしまう悪循環に焦点を当てて治療します。

同じように対人関係療法も同様で、過去よりも現在に焦点をあてていきます

つまり、過去に焦点をあてなくてもよくなっていきますし、ほかの治療法よりも再発率が高いということもありません。

過食症の方は治療の選択肢の一つとして認知行動療法を検討みてはいかがでしょうか。

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