「 2012年05月 」一覧

金環日食で思ったこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

金環日食みました?

私は見ました。

関東で次に見られるのは数百年後ということであるので、見てみる価値はあったのかなぁと思います。

「みんなそんなに日食に興味あったかな」と疑問に思いつつ、マスコミの騒ぎに便乗するのが好きな私です。

みんなと一緒のことをしていると安心します。

私は流されやすい方ですので。

ただ気になるのはあまり神秘的なこととして感じないのは私だけでしょうかね。

人というものはそこに意味を求める傾向があります。

ちょっと「冷めた人」と白い目でみられそうですが。

人と同じことをしても、どう感じるかまでは同じになりません。

まぁ、人がどう思おうとそのように感じたものはしょうがいないじゃないか!と開き直っています。

人が楽しい、すばらしい、と思っていることで、自分はそのようには思えない人ってたくさんいるんじゃないかなぁって予想してます。

これってよくよく考えてみれば当たり前のことなのに、「一緒でなければいけない」という圧力みたいなのがあるような気がします。

人と感覚が違うなぁって感じた時に、それに気づくことは必要だと思いますが、その感覚を無理に変えようとする必要はないでしょう。

まず自分が素直に感じたことを認めることってとても重要なことだと思います。

そうしないといつまでも「普通の人になるには」「他人との比較」などにとらわれ続けそうな気がします。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


パニック障害を克服するために

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人は、苦手な場所を避けます。

人ごみ、電車、車、レジ、美容室。

最初は一部分だけであったのが、だんだんパニック発作が起こっては困る場所を避けるようになってきます。

そうするとだんだん生活範囲が狭まり、どんどん苦しくなります。

不安は避ければ避けるほど大きくなる傾向があるのです。

ですから避けずに直面する、といったことをいつかはしなくてはいけません。

それをいつするかですね。

このままでいればひとまず不安や「パニック発作で死ぬのではないか」という恐怖から逃れることはできます。
しかし、生活は今のままです。

一方で直面して練習していけば、パニックを怖がって狭まっていた生活から自分らしい生活を手にいれられるのかもしれません。

どちらを選びますか?

もちろん、ただただ直面するだけでは余計不安になるかもしれません。

不安場面の練習をする時は専門家の指示のもとにやった方がいいですよ。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


光で朝早く目覚める人は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

だんだん熱い季節の予感がしますね。

日が昇るのも早くなってきました。

朝散歩するにはいい季節です。

一方で、朝日が部屋の中に差し込む時間も早くなってくると困りごとも。

朝早い時間に目覚めやすくなることがあります。

光刺激は睡眠の妨害になることがあるのです。

こういう時は遮光カーテンを使うなどの対策をすると改善されることがあります。

若いうちはいいですが、だんだん年齢を経ると敏感になってくるといわれています。

朝日早い時間に昇るにつれて、早朝に目覚めやすくなってきたと思った方は光対策をしてみてはいかがでしょうか。

逆に朝起きられない、という人は家族に頼んで朝にカーテンを開けてもらうと起きやすくなることもありますよ。

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私が悩んだとき

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私は人の相談にのる仕事をしていますが、私が悩んだ時はどうしているかというと、人に相談していることが多いです。

意外と思われる人もいるかもしれません。

このような職業だから何でも自分で解決できるのでは?と言われることもあります。

もちろん、私が何でも自分で解決できるわけではありません。

だいたい悩んでいる時は視野が狭くなっています。

ある程度は自分でどうしようか考えますが、行き詰ったらとりあえず人に相談します。

自分が見逃している点とか発見できるからです。

仮に新しい発見がなくても、今の選択肢から考えようという気になります。

だから私は困ると相談しちゃいます。
もちろん、最後に決めるのは自分ですけどね。

しかし「一人で何とかしよう」ということに限界があると思うんです。

みなさんも「こんなこと相談しても」と思わず、誰かに相談してみてはいかがでしょうか?

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悪循環をとらえましょう

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

こころの病気になると「どうしてこうなったのだろう」と考えがち。

しかし、こころの病気に関してはあまりこの考えは役に立ちません。

なぜなら「なぜこうなったか」の今のところの正確な答えは「いろいろなことが絡み合って」ということだからです。

原因を探したところで「マイナスの性格」「幼少時の経験」とか、あまり根拠はないけれどもっともらしいものと原因を結びつけるのがオチです。

「マイナス思考をプラスにする」「親のせいにする」という解決法らしきものを選択すると、あまり治らないでしょう。

原因を探す=解決法が見つかる、という図式は心の病気に関しては通用しないことがほとんどです。

大切なのは「どんな悪循環になっているか」「どうやったら良くなるか」という視点です。

例えば
・嫌なことを考える→寝込む→さらに嫌なことを考える
・不安場面を避ける→不安を避けることばかり考える→不安場面が増える
・食事制限をする→制限しているものを食べたくなる→過食→食事制限をする

などなど。

この悪循環のどこかに症状改善のカギがあるものです。

嫌なことを考えたら、寝込むのではなく、別のことをしてみるとか。
不安場面では避けないでいてみるとか。
食事制限をやめてみるとか。

まぁ、そんな簡単にうまくいくわけではありませんが、どうやたら良くなるかのヒントになってきます。

あなたの悪循環を振り返ってみましょう。

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


ブログのカテゴリ

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

よくある質問で
「カウンセリングってどんなことをするんですか?」
というものがあります。

実際には人によって違いますが、大まかなところであればブログの中のカテゴリで、自分の病気のところをクリックしてもらうと、対応の仕方やどのようなことをカウンセリングでやるかを書いていますので、参考にしてみてください。

また私のカウンセリングは認知行動療法を中心にカウンセリングを行っています。

認知行動療法を希望される方はご相談ください。

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強迫性障害の家族―よくある間違った対応

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害は家族を巻き込んでいる場合が多いです。

不潔恐怖の人であれば、家族にも手洗いや着替えを求める、
確認強迫の人であれば、家族に確認の手伝いをしてもらう、など。

家族がしてしまうよくある「間違った対応」としては
「汚れていないから大丈夫だよ」
とか
「きちんと鍵をしめたから大丈夫だよ」
とか、安全を保証してしまうことです。

そうすると一時的に安心します。

しかしその安心は続きません。

どんどん安全のために保証を求めてきます。

そうすると家族が保証をし、そして本人が保証を求め・・・と終わりがなくなってきます。

つまり保証していることは、症状を悪化させているのです。

このことを知らないと、負のスパイラルにどんどんはまってきます。

もちろん、ただただ保証をやめればよいというわけではありませんのでご注意を。

強迫性障害の治療は本人だけでなく、家族も一緒に一回だけでもきてもらうと良いことが多いです。

ご本人が治療を受けることと、家族が正しい対応を覚えてもらうことで良い循環になってきますよ。

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母の日のプレゼントを喜んでもらテクニック?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今日は母の日ですね。

プレゼントはみなさんどうしていますか?

以前の記事のホワイトデーのプレゼントの効果をあげるためにはでは、プレゼントを贈るときのコツについて書きました。

でも母の日は感謝を伝える日なので小手先のテクニックをあれこれ考えたくはないですよね。

感謝されたくてプレゼント贈るわけではないですし。

なんでもよいから素直にプレゼントを渡すことが大事なのかもしれません。

しかし・・・それでも喜んでもらいたいという人は心理テクニックを使ってみては。

その心理テクニックとは・・・
プレゼントを渡すときには、一言でも良いので、メモや手紙を渡しましょう。

「なんだ・・・」と思いませんでした?
しかし、これがバカにできません。

心理学の実験では、何かを頼む時に簡単な手書きのメモを付け加えたほうが、承諾してくれる確率が上がるというものがあります。

どうやらメモに心配りや手間暇かけたような印象を与えるようです。

母の日は何かを承諾させるわけではないのですが、プレゼントにもこのことを応用できるでしょう。
メールではなく、手書きでやることをおすすめします。

その小さな心配りが親密感を増幅させます。

常識的すぎて拍子抜けしてしまうことがあるのかもしれませんが大事なことです。

これは普段の人間関係でも使えますよね。

テクニックとして考えると抵抗がある人もいると思いますが、普通に喜んでもらえると思いますので、ただプレゼントを渡すだけでなくたまには手紙(一言で良いので)を書いてみてはいかがでしょうか?

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べき思考はするべきではない?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

考え方のクセの一つに「べき思考」というものがあります。

「家事は完璧にこなすべき」
「○○はこのようにするべき」

など、自分や他人に対して厳しくなりがちです。

これが極端になっていくと、完璧にこなせない自分を責めたり、完璧に行動しない他人を責めるなどして、困った状況になります。

しかし「べき思考」はダメなんでしょうか?

「べき思考」をする「べき」ではない、は「べき思考」ではないのでしょうか?

実際のところはべき思考で困るところと、そうでもないところがあります。

要はべき思考が極端になって、困った状況になってしまうことがマズイわけです。

ですからなんでもかんでも考え方を変えればよいというわけではありません。

誰も困っていなければべき思考もよいのかも。

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


うつや不安がなくなったら・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「うつや不安をなくしたい」と言う人はたくさんいます。

しかし「うつや不安がなくなったら何がしたいですか?」という質問には答えられない人が多い印象です。

「考えたこともありませんでした」
と答える人もいます。

もしかしたらうつや不安を取り去ることに一生懸命で「本来こんな生活がしたいなぁ」ということに目が向いていなかったのかもしれません。

自分が何のためにうつや不安をなくしたいのか、というのは意外と大事です。

うつと不安を取り去ることを第一にしていると、本来の目的を失いかねません。

うつや不安はずっと付きまといますから。

うつと不安は取り去ろうとすることは、ずっとうつや不安を考えていることとなりますし。

治療では短期的に不安を軽減することより、長期的にみて自分の人生をとり戻していくこととなります。

ですからうつや不安がなくなったらどんなことができたらよいか、ということを考えてみるとよいと思います。

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