強迫性障害の家族―よくある間違った対応

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害は家族を巻き込んでいる場合が多いです。

不潔恐怖の人であれば、家族にも手洗いや着替えを求める、
確認強迫の人であれば、家族に確認の手伝いをしてもらう、など。

家族がしてしまうよくある「間違った対応」としては
「汚れていないから大丈夫だよ」
とか
「きちんと鍵をしめたから大丈夫だよ」
とか、安全を保証してしまうことです。

そうすると一時的に安心します。

しかしその安心は続きません。

どんどん安全のために保証を求めてきます。

そうすると家族が保証をし、そして本人が保証を求め・・・と終わりがなくなってきます。

つまり保証していることは、症状を悪化させているのです。

このことを知らないと、負のスパイラルにどんどんはまってきます。

もちろん、ただただ保証をやめればよいというわけではありませんのでご注意を。

強迫性障害の治療は本人だけでなく、家族も一緒に一回だけでもきてもらうと良いことが多いです。

ご本人が治療を受けることと、家族が正しい対応を覚えてもらうことで良い循環になってきますよ。

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