「 2012年05月 」一覧

肥満感

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

太っているなぁと感じるのと、本当に太っているのとは違います。

人から見ると全然太っていなくても、自分では太っていると思うとか。
その逆もありますけど。

太っているなぁと感じるのを肥満感といいます。

摂食障害の人でこの肥満感が強い人がたくさんいます。

実際以上に太っていると感じてしまうのです。

人と比較したり、満腹感があったり、服がきついと感じたり、そんな時にひどくなります。

これはなかなか気づきにくいものです。

長年にわたって身についてきた思考パターンですから。

この思考パターンから脱するためには少しずつ肥満感と肥満をわけていく必要があります。

すぐに「太っている」と考えてしまう方。
本当に肥満ですか?肥満感ですか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


さいたまでの強迫性障害と行動療法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私のところにくる強迫性障害の人のほとんどは行動療法を受けにきます。

以前にも書きましたがなかなか埼玉県で行動療法を受けられる機関が少ないという話をよく聞きます。

実際に行動療法を専門としている臨床心理士って少ないんです。

当然探すのは大変だと思います。

ほとんどの方がこれまで薬物療法を受けてきた方ばかりです。

ですから行動療法にたどりつくまでに何年もかかっている人が多いですね。

薬物療法以外の方法を知りたい、っていう人って多いと思うんです。

しかし、医療機関でも「普段何をしていればよくなるのか」を指導されることって少ないハズです。

せいぜい「確認がまんしようね」「手洗い我慢しようね」ってだけだったりします。

お薬で良くなることもあります。
でも「他に何か自分で努力できるところはないかなぁ」
って思っている人っていませんか?

何回も書いているように強迫性障害は行動療法で良くなる確率はグンと上がります。

また再発率は薬物療法より少ないというデータもあります。

つまり薬物療法以外の方法も身に着けることによって、良くなる可能性があるのです。

自分自身で何か病気への対処を身に着けて積極的に治したい!という方は、相談に来てください。

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自分の悪いところばかりに目がいく

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

欲しかったあるブランドのバッグを買ったとき、街に出かけると同じブランドバッグの人をよく見かける、といった経験はありませんか?

また、車を買った時、同じ車が目につくようになった、という経験もありません?

これはもちろんバッグや車が急に増えたからではありません。

自分がいつも以上にバッグや車に注意を向けるようになったからそのように感じるのです。

人は見たい物を見る、といったものですね。

選択的注意と呼ばれています。

これは心の病気の方にもみられます。

うつの人であれば、自分の悪いところばかり目につきますよね。

うまくいかないところばかり目につくとか。

摂食障害の人であれば、体重や太くなっていると感じるところばかりに目がいきます。

自分の着目している点だけで評価しているのです。

なかなか自分では気づきにくいものです。

この状態から脱するには、自分がまず選択的注意をしていることに気づき、注目していく方向を広げていかなくてはなりません。

多少の練習が必要となります。

さて、あなたは自分自身の注意がどこに向いているかわかっていますか?

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不安に挑戦しようか迷ったら

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

認知行動療法は時々苦痛なことと直面することをやることがあります。

例えば不潔恐怖の人に汚いと思うものを触ってみてもらう
不安な電車にいってもらう
人前で話す練習をしてもらう
とか。

「そんなことできない」
「できないから困っているんじゃないか」
と感じるのが普通です。

ただよく考えてほしいことがあります。

どちらにしても何もしなければこのままなのです。

仮に認知行動療法をやったとしてもいつでも現状と同じようにいることは可能なのです。

つまりいつでも不潔恐怖の状態に戻ることは可能ってこと。

現状を変えるという選択をとってみませんか?

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なにもかもうまくいかないと思った時

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

仕事でも人生でも敗色濃厚な時がある。
しかしそれは負けの決定ではなくプロセスである。
むしろ、敗北とは何の関係もない、と考えるべきだ

見城徹

物事がうまくいかない時って、何もかも投げ出したくなります。

それくらいつらいということだってあるでしょう。

何をやってもうまくいかない時、
つらい時に追い打ちをかけるようにつらいことばかり起こってしまう時、
頑張ってもなかなかむくわれない結果ばかり起こる時。

「この先良いことなんてないのでは」
「自分の人生は真っ暗だ」

など、次々にマイナスのことが思い浮かびます。

しかし、この考えは必ずしも現実を反映していません。

人生という長いスパンで見た場合、目の前の物事がうまくいかないことは結果ではなくプロセスと言えるのです。

目の前の勝ち負けはプロセスで、何が勝ちで負けだったかは、ずっと年月が経ってからしかわからないもの。

だから投げ出すことも諦めることもありせん。

感情にまかせて物事を判断せずに、やれることをやっていくことが大切だと思います。

とはいっても、悩んでいる時にこのように考えることはなかなか難しいのも事実。

目の前の結果をプロセスと見て、投げ出さず諦めないってエネルギーが必要で結構大変なことですから。

「そんなことできるか~」としか思えません。

そういう時はとりあえず物事の判断を控える、いろんな判断を置いておく、をやってみましょう。

まずは感情的な判断・行動を避けるのです。

そうすることで冷静に考えられる下地を作ることができることもありますよ。

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不安を消すには・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不安をどうしたら消せるか?

誰でも一度は考えたことがありません?

そんな感じの書籍をみると手に取りたくなりますよね。

そんなプロセスを経て多分多くの人は同じ結論にたどりつくはずです。

「不安を消す方法はない」と。

逆に不安は消そうとすればするほど強くなることが多いので、不安を消そうとする努力は逆効果になることもあります。

不安になって、必死に消す方法を考え、テレビをみて本をみて・・・その間結局不安なことばかり考えてますよね。

不安を消す方法はありませんが、不安にとらわれた生活から抜け出すことはできます。

「不安があっても大丈夫」を目指すのです。

もちろん練習が必要となりますけど。

不安が生じることはコントロールできませんが、その後どのように過ごすかはコントロールできます。

不安を消すことより、不安なときにどう行動するかを振り返ることで、不安にとらわれにくくなってきますよ。

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やる気がない時は

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

うつっぽくなったときは「休みましょう」という指示が多いと思います。

しかし、休んでもなかなかよくならいパターンも多いものです。

特にうつうつとしていて寝込んでいると嫌なことばかり考えるとか。

そうするとさらにうつっぽくなっていきます。

「やる気がでてきたら行動しよう」と思うといつまでたっても行動できないことも。

ある程度休んで良くならないときは、動くことによってもよくなっていくことがあります。

表面的な行動を変えるって、意外と大事です。

それによって気分が変わってくることもあるのです。

そのような手法によって、マイナスの考え方などに特に取り組まなくても、うつの改善が起こるといったデータもあります。

だからといって闇雲に動けばよいというわけではありません。

周囲から無理矢理やらされたり、気晴らしに動こうとしても「疲れただけ」となってしまいます。

どんなことをしたらよいかはできるだけ主治医なりカウンセラーなりと話し合っていくと良いでしょう。

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過食と我慢している食べ物

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

食べたいものを食べないで我慢、という時ってイライラしませんか?

禁じられればられるほど、そのことが頭に浮かぶものです。

だって「〇〇を我慢」って思う度「〇〇」を思い出しているのですから。

摂食障害で過食の症状がある人の多くが、太りたくないために何かを食べない、ということをしています。

そうすると食べることを禁じているものを食べたいと強く思うようになります。

過食する時の食べ物って、我慢している食べ物が多くありませんか?

何が何でも食べるのを我慢、としているうちは過食のリスクは高いままとなります。

「でも食べたいものを食べたら太っちゃうし」

という方。

太る食べ物、というものはありません。

食べ過ぎるから太るのです。

屁理屈みたいですけど大事なことです。

過食をしてしまう方は、食事の取り方・パターンを変えていくことがほぼ必須になります。

この部分はお薬では変わらないところですし、一人で変えようとしてもなかなか難しいと思います。

このためカウンセラーなどと相談しながら進めていきましょう。

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強迫性障害と聖域

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害の人で不潔恐怖の人がいます。

そういう人は汚れるのが嫌なのでだいたい自宅の中に汚れていない「聖域」をつくります。

聖域を守るために、手洗いを一生懸命したり、家にはいったら着替えをしたり、入浴したり、外からのものを持ち込むのをやめたりします。

また聖域を家族にも守ってもらおうとして、同じように家族にも着替えや手洗いを求めます。

そうしていくと、病気はどんどんひどくなっていく一方です。

時々「聖域は守りたい。だから手洗いを短くすることだけしたい」という人がいますが、聖域を守っているうちは、我慢して手洗いを短くしようとしても、なかなか短くなっていかないでしょう。

この「聖域」をなくしていかなくてはならないのです。

強迫性障害の治療は「手洗いを短くすれば治っていく」といった単純なものではありません。

なかなか聖域をなくしていくのに抵抗があると思います。

その時は考えてください。

あなたが大切にしたいのはどっちですか?
「聖域」ですか?
活き活きと自分の人生を歩むことですか?

強迫性障害で悩んでいる人なら知っていると思いますが治療法として行動療法があります。

何年も悩んだ方でも、行動療法でよくなっている人はたくさんいます。

活き活きとした自分の人生を取り戻したいと思ったら、疲れ果てる前に早めに治療しましょう。

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


睡眠と入浴

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今日は雨がふってちょっと寒い日でしたね。

しかし、明日から暑くなるようなので、気温の変化で調子を崩さないようにしましょう。

寒い日は湯船につかりゆっくりと・・・が好きな人も多いでしょう。

リラックスできますよね。

リラックスできるほかに夜の入浴がよいことがあります。

人は体温が下がるときに眠くなる傾向があるので、お風呂に入るときは寝る一時間半~2時間前までにお風呂にはいると入眠しやすくなるといわれています。

逆に寝る直前の入浴(特に熱いお湯)は睡眠を妨害することもあるので注意しましょう。

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