「 2012年04月 」一覧

ゴリラと考え方の癖に気づくこと

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

悩んでいるときは考え方が偏っているものです。

良いことがたくさん起こっているのに、
「良いことなんか一つもない」
となってしまいます。

自分の良いことろを挙げてみようとしても、悪いことしか思い浮かばない。

こんな考え方の偏りのことを「選択的注目」「こころの色眼鏡」などと言われています。

以前書いたゴリラの実験(見ていない人は一度ご覧ください)も似たようなものですね。

人って自分の注目していることばかりに目がいってしまうもの。
見たいものをみるんですね。

自分だけでなく、他人に対してもですけど。

嫌な人を見れば嫌なところばかりに目がいきます。

好きな人を見れば好きなところばかりに目がいきます。

悩んでいる時はこれが顕著になります。

重要なところに気づかないものです。

これに対処するためには、自分の考え方の癖に気づかなくてはいけません。

そして柔軟な考え方を身につけていきましょう。

ゴリラの実験でいえば、まずゴリラに気づくことですね。

悩んで行き詰っているあなた!

あなたの中のゴリラに気づいていますか?

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


過去の話ばかりではよくなりません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「カウンセリングを受けたことがあるけれど過去の話ばかり聞かれた」
という声をきいたことがあります。

どうもカウンセリングにはこのイメージがつきまとうようです。

過去の話ばかりして良くなるのか?ということについては、
「良くなるという根拠はない」
と言えます。

そんなカウンセリングを受けている人が多いのではないでしょうか。

いわば「両親との関係、愛情不足が症状の原因」ととらえるような、根拠に乏しいカウンセリング手法が蔓延しています。

大学病院の臨床心理士から「強迫性障害の原因は両親との関係からそうなった」と言われた、という話もよく聞きます。

大学病院の臨床心理士でさえ、下手をすればそのような状態です。

認知行動療法など治療的根拠に基づいたカウンセリングを受けたことのある人は少ないことがうかがえます。

「どうすればよくなるか聞きに来たのに、幼少時のことを何回かにわけてそればかり聞かれた」
という不満となります。

そのような不満をもっている方は、認知行動療法をうけてみるとよいかもしれません。

ある程度何をどうしていけばよくなっていくかを説明してもらえるでしょう。

もちろん「認知行動療法を受けていればパッと症状が良くなる」ということはありません。

積極的に治療に参加して、日々努力をしてもらうことになります。

このため積極的なカウンセリングを受けたいという人におすすめです。

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病気かなと不安になり悪循環

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

4月はテレビで特別番組などが多いですね。

こういう時期に「あなたはこんな症状はありませんか?」といった番組があります。

それを見て
「自分もそのような病気なのでは?」
と思い、不安になる。

不安になるとインターネットで調べる。

インターネットで調べて「自分にあてはまる」と思い込み、さらに不安になる。

そうすると病院に行って検査をしてもらう。

検査結果は異状なし。

その部分では安心するけれど、体の異変があると不安になりインターネットで調べる・・・を繰り返す人って多いです。

病院のほかに家族などに確認を求めることが多いです。

まるで「不安を自分で見つける」かのようにどんどん不安になります。

こういう人は病気について調べたり病院で検査をしたりすると一時的に不安はさがりますが、長続きしません。

新たな不安が出てくるでしょう。

また、不安を早く解消したいので病院に行ったときに医師がはっきりした答えを言わないと非常にストレスを感じる人が多いです。

実は場合によっては病気についてインターネットで調べたり、病院で検査をすることを繰り返していることって、不安を持続する悪循環になっていることもあるかもしれないのです。

それを知らずにずっと同じようなことを繰り返します。

人にもよりますが、この悪循環を断ち切る必要がある人もいます。

あなたはこんな悪循環になっていませんか?

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そろそろしんどくなってきた人いませんか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

4月なって半月。

新しい環境になった方、どうですか?

すでにしんどくなってきた人もいるのではありませんか?

「環境になじめない」
「将来が見えない」
など、考えていません?

多少しんどくなるのは慣れない環境下では仕方ありませんが、それが長い間続くとマズイこともあるので注意してください。

「しんどいこともある」ではなく「一日中ずっとしんどいし、休みの日も一日中ずっとしんどい」が2週間~1ヶ月続いたら、どこかに相談した方がよいかもしれません。

できればそうなる前に手を打つのがベストです。

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深呼吸のやりすぎには注意

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

緊張したら深呼吸ってよく言いますよね。

いろんな人が言っているし、不安が強い人に指導されることが多いと思います。

しかし・・・深呼吸は逆効果になることがあります。

例えばパニック障害の人なんてそうかもしれません。

深呼吸をやりすぎると逆に過呼吸状態を引き起こしてしまう可能性が指摘されています。

ちょっと難しいことをいうと、酸素を多く取り組むことで血中の二酸化炭素と濃度が下がって、様々な身体症状が引き起こされることがあるのです。

ですから過呼吸の時に深呼吸をするのは注意が必要なのです。

過呼吸に限らず「不安が起こったら深呼吸」は逆効果のことが多々あります。

深呼吸のやりすぎにならないようにしてください。

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マイナス思考の人に「あなたはマイナス思考」と言ってはいけません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

「あなたって消極的な人ですね」
など、「あなたは~な人」って言っていることありません?

人は「あなたは~な人」と人にレッテルをつけられると、実際にそのように行動する傾向あります。
よく「ラベリング・テクニック」と呼ばれるものです。

「消極的」とレッテルを貼った本人は「積極的になってほしい」という願望からいっているのでしょう。
しかし、相手は人から「消極的」と言われ続けると、「自分って消極的なんだな」って思って、さらに消極的になってしまうかもしれません。

人から「マイナス思考」と言われれば、「自分はマイナス思考なんだ」と思ってしまいますよね。

ですからマイナスのことを言っている人に対して「あなたはマイナス思考だ」と言うのはさらにマイナス思考を促進させるのかもしれません。

本来ラベリングテクニックはプラスの意味で使われます。

「あなたは投票に行く意識の高い市民」と言われた市民は実際に投票に行く確立が高くなったという、有名な心理学的実験があります。

ですから消極的というレッテルを張るよりは「あなたは本当は自分から行動できる人」というレッテルをはってあげると、そのようにふるまうようになっていくかもしれません。

さて、このラベリング・テクニック、様々な場面で使えそうって思いませんか?

子育て、部下への接し方、夫への接し方など。

これまでマイナスのレッテルを貼っている人に対して、ラベリング・テクニックを応用してみては?

「ほめる」に近いのですが、「ほめる」よりはやりやすい人もいるようです。

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美容室での苦痛

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

髪を切りに美容室に行ってきました。

いつも最初に髪を洗ってもらいます。

その時々によっていろんなアシスタントさんが髪を洗ってくれます。

ただいつも「う~ん」と思うのは、その時の会話。

「今日はお休みですか?」
私の心の中:昼間に私服で来ているのだから休みの確率は高かろうに。それに・・・聞いてどうするのだろう?

「今日は天気がいいですね」
私の心の中:これからの話の展開が見えちゃうなぁ。今なら桜の話題かな。

「今日はこれからどこかに行かれるんですか?」
私の心の中:絶対そんなことに興味ないでしょ!

これが毎度毎度聞かれるんです。

私は少し面倒だなぁって思うのですが、他の人たちはどう思っているのでしょう。

美容室で話しかけられるのが苦手な方もいらっしゃると思いますが、私は嫌いではありません。
しかし、この形式的な会話が毎回繰り返されるのはやや苦痛です。

「雑談の仕方」って難しいですよね。
普段の人間関係なら雑談が苦手な人はこのような形式的な会話からはいっても悪くないと思います。

それにしても何か「この人は違う!」って感じのことを聞いてくる美容室がないものでしょうか。

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パニック障害の認知行動療法の利用率

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害の人はどのような治療をしています?

ほとんどの方はお薬のみの治療ではありませんか?

日本でもそうですが、海外のパニック障害への治療ガイドラインは、薬物療法の他に認知行動療法を加えることが推奨されています。

しかし、日本においては精神科でも認知行動療法の利用率は5%未満だそうです。

ということは、かなりの方がお薬かその他の心理療法などだけでがんばっていることとなります。

どうしてこのような状況が続いているのかなぁ、と思うのです。

・認知行動療法そのものを知らない
・知っていてもどこで受けられるかわからない
・認知行動療法以外のカウンセリングを受けている
・薬だけでなんとかなると思っている
・本を見て自分なりにやってみたがうまくいかなかった
・認知行動療法が必要ならば医師からすすめられると思っていた

など、よく患者さんから聞きます。

他にもいろいろあるのでしょうけど。

そにれしても専門である病院において利用率5%未満・・・。

これは薬物療法以外の推奨されている方法もあるということを伝えていない医療側の責任もあるような気がします。

標準的な治療が当たり前のように受けられるようになっていけば、パニック障害の方にとっても有益だと思うのですが。

できるだけこのブログで薬物療法以外の推奨されている方法をお知らせしていきますね。

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体重計にのりすぎると

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

本屋にいくといろんなダイエット法がありますよね。

どの時代にもダイエット法が登場して消えていきます。

楽に簡単にできるダイエット方法なんてどこにもない、とわかっていても目新しいダイエット法がメディアで取り上げられれば手を出してしまうのも仕方のないことかもしれません。

このせいか女性を中心に過剰なダイエットをきっかけとした摂食障害が多いですね。

よく言われているのは、過食したり嘔吐したりするのは
「太るのが怖い」
ということです。

太るのが怖いから体重計に一日何回ものり、太っていないかをチェックしてしまう。

この体重計に何回ものる、という行動は「太るのが怖い」という不安にさらに囚われるきっかけとなります。

体重自体は食事をとること以外でもかなり左右されます。

しかし、摂食障害の方の多くは食事のみに結び付ける傾向があるようです。

体重が増えたら「食べ過ぎ」となり、
体重の維持や減少でも「もっと」と食事制限は変わりません。

ですから、摂食障害で悩んでいる方は体重計との付き合い方を変えていくことも治療の一つとなることがあります。

体重計に乗りすぎていませんか?

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他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


手洗いを短くする練習ばかりだと・・・

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不潔なものが怖くて手洗いがひどい人って、自分で改善しようとしている時、どのようにしていますか?

多いのが
「手洗いの時間を短くする」
というもの。

しかし、どうでしょうか?

手洗いの時間を短くしようとしても、ある程度までしか良くならないという経験をしているのではありませんか?

実は手洗い時間を短くする、という練習だけではうまくいきません。

改善方法としては不十分です。

このように強迫性障害に対して自分で「行動療法らしきもの」をしようとすると、うまくいかないケースが多いです。

がんばっているのですが、訓練方法が不十分・間違っているために、いくら訓練しても良くならないです。

そうしているうちに「行動療法をやってもだめだ」と誤解してしまいます。

このため行動療法の専門家に相談してみることをおすすめします。

相談してみると、改善方法としてどこがどのように不十分かがわかります。

ただ日本において行動療法の専門家はあまり多くないので、粘り強く探してみてください。

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