浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
コミュニケーションが苦手な人が「気持ちをうまく伝える方法」という類の本を見た時によくある失敗。
そういう本には
「こうすればうまく伝わる」
と書いてあります。
確かにそのようにすることによって、現在よりもコミュニケーションの質としてはよくなることが多いです。
しかし、ここで落とし穴。
そのような本を見て実行した時に
「本に書いてある通りに言ったのに、相手が私の言うことを受け入れてくれなかった」
ということがあったと、多々聞きます。
それによって「こんな方法を役に立たない」となってしまう。
注意してほしいのは、
「うまく伝える」「気持ちを伝える」
ということと、
「相手が自分の言う通りにしてくれる」「自分の意見を受け入れてくれる」
ということは別、ということです。
「うまく伝える」
から
「相手を思い通りに動かす」
になってしまっては、いくらコミュニケーション技術を学んでもうまくいかないでしょう。
「~するべき」と言いがちな人がやりやすい傾向かもしれません。
大事なのは質の良いコミュニケーションをとること。
自分には言う権利はあるけれど相手は断る権利があることを認めることが前提です。
ここを忘れないで、コミュニケーション技術を身につけてください。
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