薬は全てを解決するのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私はブログでお薬以外の対処方法について書いているので、アンチ薬物療法なのか?と思われがちですが、そうではありせん。
心の病気でお薬を服用することは大事ですよ。

認知行動療法にも限界がありますし。

カウンセリングにこられる多くの方が薬物療法と併用していますし、お薬が必要じゃないかなと思えば医療機関の受診をすすめることもあります。

しかし、お薬をなんでも前向きに解決してくれる魔法の薬としてはマズイと思います。

過労でうつ病になった人が、薬を飲んで治っていったからといって、また以前と同じペースでやってしまうと、再発しやすいでしょう。
無理な働き方を改善したり、仕事に対する考え方を振り返った方がよいと思います。

昔から人生に虚無感を抱いていた人が、薬を飲んだら虚無感がなくなり、ハッピーになるということはないと思います。
自分がどこに価値を置き、どのようにしたら充実した人生になっていくのかを考え、行動していかなければいけないでしょう。

パニック障害で電車が怖い人や社交不安障害で人前で緊張する人が、薬を飲んで良くなったら、それからの人生においてもう恐怖や不安を感じなくなるのかといったら、それはないでしょう。
不安や恐怖はゼロになることないと思います。
恐怖や不安との付き合い方を学んだ方がよいかもしれません。

お薬は大事ですが、これまでの「生き方」や不安とのかかわり方を見直していかないと、また同じことを繰り返してしまうこともあるかもしれません。

何度も再発している人やなかなか良くなっていかない人は、今一度自分の生活スタイル、不安との付き合い方を振り返ってみてはいかがでしょうか?

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