強迫性障害の治療法のメリット・デメリット

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

強迫性障害に行動療法が有効なのは何度もこのブログで書いてきました。

ただ、それでも受けるかどうか迷う人も少なくないと思います。

そこで、薬物療法と行動療法のメリット・デメリットを挙げることで、これからの治療法を選択する上での参考にしてもらえればと思います。

まずは薬物療法です。
メリット
・薬を飲むだけなのである意味で楽

デメリット
・薬を中断すると再発しやすい
・薬への反応がそれほどよくないことも多い
・何年間も薬をもらいにいかなくてはならない

そして行動療法です。
メリット
・薬物療法よりも改善率は高いと言われている(完遂すれば)
・薬がなくても対処法がわかるので、仮に症状が後で出ても対処できる

デメリット
・苦痛を伴うことが多い
・毎週~隔週程度で2~3ヶ月は来談する必要性がある(場合による)

さて、どう思いましたか?
もちろん薬と行動療法を併用することでも良いわけですが。

私は行動療法をやっている経験から、少なくとも
・薬物療法でなかなか良くならない方
・将来薬をやめたいと思っている方
・妊娠を望んでいる方

は、行動療法も受けることをおすすめしています。

薬物療法のデメリットをカバーできるので。

よく考えて治療法を選択してみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は 浦和すずのきクリニックの受付、 または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。