浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。
自分のこと嫌っているんだろうなぁって人に、頼みごとをしたい時ってどうしますか?
多くの人は、できるだけそういう人を避けるのではありませんか?
でも他の人に頼める時はいいけれど、その人しかいなかったらどうします?
そんな時は勇気を出して頼んでみましょう。
当たり前じゃないか!と思うでしょう。
ごもっとも。
ただ、勇気をだして頼んでみると、良い方向にいくかもしれない理由があるのは知っていますか?
心理学的っぽい理由です。
人ってどうもアイデンティティにこだわる傾向があります。
「自分はこういう人間だ」と思うと、そのようにふるまう傾向があるのです。
例えば「自分は自信のない人間だ」と思えば、それらしくふるまうでしょう。
そういう人間の特性を利用すると、自分のことを嫌っている人にお願いごとをして、相手がお願いごとを受け入れた場合、相手にとっては矛盾したことをしているわけです。
「あいつのこと嫌いなのに、なんであいつの頼みごとを聞かなくちゃいけないんだ」
って感じです。
そうすると人間はアイデンティティにこだわるので行動を一貫させようとします。
「あいつのこと嫌い、でも自分は親切にしている・・・もしかしてあいつはいいやつ?」という感じで。
つまり、頼みごとをしてきたあなたを好意的にみようとする傾向がでてくるかもしれないのです。
まぁ、そんな簡単にはいかないとは思いますが・・・。
しかし、嫌いだからといって相手を拒否するより、良い方向にいくのではないのでしょうか?
皆さんも勇気をだして嫌われているかなって人に頼みごとをしてみては?
うまくいく保証はしませんけど・・・。
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