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気をそらすことは良いとは限りません

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

パニック障害や社交不安障害の人は、不安場面に直面する時にどうしてます?

気をそらそうとしたり、リラックスしようとしたり、頓服薬を服用したりしていません?

そのような対処も悪くはありませんが、それで良くなっていない場合は、その対処に問題があるかもしれません。

気をそらそうとする行為は一時的には楽になりますが、結局不安なままになってしまいます。

次第に気をそらすような行為(電車で携帯をみるなど)をしなければ電車に乗れなくなったり、薬を持たなければ不安になったりします。

つまり不安場面に挑戦する時の対処のやり方がマズイばかりか、気そらしなどの対処が不安を維持させている要因になります。

気をそらそう、不安を下げようとしてばかりいると、長い間不安に悩まされるかもしれないのです。

なかなか良くなっていない人は今やっている対処法を振り返ってください。

対処の仕方が間違っている可能性がありますよ。

そして、正しい対処方法を身につけましょう。

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