考え方が変わらなければ気分や行動は変わらないのか?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

考え方が変われば、気分や行動が変わるなんていう説明を認知行動療法なんかではします。

この説明って、わかりやすいですよね。

「じゃぁ、考え方を変えればうつが治るんだぁ」ということになります。

確かに物事の捉え方が変わることで気分や行動が変わってくることは多々あります。

しかし、ここで落とし穴。

考え方が変われば気分や行動が変わる
ということは
考え方が変わらなければ気分や行動が変わらない、
ということではありません!

考え方を変えようとばかりしていても変わらないことの方が多いもの。
「そんな風に考えればよいのはわかるけど」という結果になります。
そうしていくと、考え方が変わらない自分に落ち込んだり。

そんな人は考え方を頭で変えよう、ということからまず離れましょう。

考え方は行動が変化することによっても変わることができます。

皆さんも、不安だけどやってみた、という経験があると思います。

別に不安が自信に変わったから行動した、ということではないですよね。

やってみたら意外に大丈夫だった、という経験をすることで考え方が変わることだってあるわけです。
もちろん、やってみたらやっぱりダメだった、という経験をする可能性もあるわけですが・・・。

実際の考え方の変化は頭で考えてというよりは、体験を通して変わることが多いもの。

考え方を変えることばかりに目が向いている人は注意をして下さい。

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