「 2011年12月 」一覧

私は浦和でのみ勤務です

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

今回もよくある質問です。

「鈴木さんは、他の関連病院やクリニックで勤務することはあるのですか?」

この答えは「いいえ」です。

私はずっと浦和すずのきクリニックの専任ですので他ではカウンセリングを行っていません。

何度かこのブログでも書いていますがうちのクリニックは曜日担当制ではなく、毎日ず~と私がカウンセリングを担当しています。

「普通じゃないの?」と思う方もいると思いますが、毎日同じカウンセラーが外来でカウンセリングを行っているところって意外に少ないんです。
だいたい何曜日は誰誰が担当、のようになっています。

この理由の一つはカウンセラーが常勤で勤務していることは稀だからです。
もっと常勤でカウンセラーが勤務できると、利用される方にとっては便利なんですけどね。

うちのクリニックでカウンセリングをすると自動的に私が担当するので、ブログやホームページでカウンセリングの方針を見て、受けてみたいと思ったら、来てみてください。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


眠れない人のための認知行動療法

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

不眠症についてのカウンセリングはどんなことをするのか?について。

病院に行っても不眠への対処としてお薬以外のことは説明されないでいることが多いようです。
お薬を飲むにしても、不眠の習慣を変える方法を知っておいた方が将来的にはメリットがあります。

不眠症についても認知行動療法が効果があるというデータが出ています。
あまり知らない人もいると思いますが、結構昔からあります。

ではどんなことをするかというと、一例として
・どうして不眠になっていったか、悪循環の説明
・改善のための生活習慣・環境作り
・何時に寝たらよいか?何時に起きたらよいか?についての説明
・寝付けない時はどうしたらよいか?
・途中で目覚めた時はどうしたら良いか?
・寝床にはいって、悩みごとを考えて眠れない時はどうしたらよいか?

などなど。

人にもよりますが、不眠への認知行動療法は2~3ヶ月くらいの期間は最低限必要です。

ちなみに、今すぐ眠れるようになりたい!という人には向きません。
そういう人はお薬を服用しましょう。
いつか薬をやめたいので、薬以外の方法を学びたい!・短期的な苦痛よりも長期的効果を望む、という人向けです。
生活習慣を変えていくので、以前にも書いたダイエットみたいなものですね。

うつと不安のカウンセリング・認知行動療法ご希望の方は
浦和すずのきクリニックの受付、
または電話048-845-5566で「カウンセリングの予約」をして下さい。
他の病院に通院中の方、どこにも通院されていない方でもカウンセリングは受けられます。


良い気分でも落ち込んでしまう?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

気分の落ち込みは誰しも嫌なもの。

しかし、あまり良い気分でいようと思いすぎると、気分が落ちたことに落ち込むことがあります。

ただでさえ落ち込んでいるのに「あ~また気分が落ちてしまった」といった感じです。

気分には波があります。

良い気分も悪い気分も永遠に続くことはありません。

これを忘れると、うつの時に「悪い気分は永遠に続くのでは?」と考え、良い気分になった時は「またいつうつになるのだろう?」と考え、さらに落ち込みます。

そうすると「やっぱり落ち込んだ」と思ってさらに「うつ」になるのです。

つまり、悪い気分を怖れ過ぎたり、良い気分にとどまろうと強く求め過ぎたりすると、良い気分になった時でさえ人生を楽しめない可能性があります。

大きすぎる波は小さくした方が良いと思いますが、気分の波を受け入れていくことも、ストレスマネジメントの一つですよ。

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自分への印象

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

前回の記事の続き。

このようなことは自分自身に対してもよく起こります。

「自分は人前でうまく話せない」
という印象?(思い込み?)があったとします。

そうするとうまく話せていることもあるけれど、そのような記憶はどっかに行ってしまって、うまくいかなかったときの記憶ばかり集めめてしまうのです。

そうやって「自分は人前でうまく話せない」という意識を強くしていきます。

自分や他人への印象なんて、結構いい加減なものです。

「自分はこういう人間だ」ということのほとんどは思い込みかもしれませんよ。

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私服の印象

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

私は、仕事の時に白衣は来ていません。

白衣だと緊張する人もいるので。

このためいつも私服なのですが、私の洋服について、ある一つのお店の服ばかり着ている、と指摘されることがよくあります。

しかし、私はそのお店の洋服は2~3着くらいしかもっていません。

なぜ、このような現象が起こるのでしょうか?

その説明として、
①人間は思い出しやすいものを思い出す。
別の言い方をすれば正確な情報よりも、自分がその人にたいして抱いている印象で、物事を判断する傾向がある、ということ。

②自分が判断した情報を裏付けることばかりに着目してしまう。

と、いうことが言えます。

例えば私に対しての印象を考えた時、よっぽど「鈴木マニア」でなければ、細かいことを記憶している人はいません。

そうすると、自分が思い出しやすいものを思い出すしかないのです。

そして、Aというお店の服を着ている印象があると判断します。

人間は自分の予測と合うものを見る傾向があります。
この傾向が働き、Aという洋服を着ている時にだけ着目してしまう。

結果として「やっぱり鈴木さんはAのお店の服をいつも着ている」と、思いこもうとするのです。

人を印象で決めつけるは注意をしなければいけませんね。

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心の病気の原因?

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

多くの心の病気の原因って知ってます?

答えは「不明」です。

性格とか、考え方とか、脳内物質とか、色々な「仮説」が取り上げられていますが、明らかにはなっていないです。

これを知らないと「原因探し」ばかりに目がいって、症状が良くならずドツボにはまります。

特に男性のビジネスマンは注意です。

ビジネスの世界では、問題が起こった時に徹底的に原因を探して、それを取り除く対処をすることが多いと思います。

しかし、そのような考え方は精神科・心療内科では今のところ通用しません。

なぜならば原因は不明だから。

「物事には必ず原因がある」なんていう言葉に囚われてません?

原因究明=解決策の判明、ではない領域もあるです。

これは発想の転換が必要なので、ガチガチの原因探しモデルに馴染んでいる人は難しいかもしれません。

このため、心の病気の本人・周囲の方は原因探しをあまりしすぎないようにしてください。
原因探しをするとだいたいは、考え方が悪い、育て方が悪い、親が悪い、環境が悪い、と自分や他人を責めることばかりで、解決になりません。
むしろ悪化することが多いような気がします。

原因はわからなくても、改善方法はあります。
精神科の治療は原因を取り除くことではなく、目の前の問題・症状にどのように対処していくか、というのが治療の中心となります。

原因探しは置いておき、どうやったら今の症状を少しでも改善できるかを考えていきましょう。

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浪費してしまう人の注意点

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

12月になりボーナスをもらう人が多いのではないでしょうか。

大金がはいると、つい浪費してしまいがちです。

特に便利だからといって、クレジットカードで買い物をする人は注意が必要です。

様々な研究から、現金で物を買うよりもクレジットカードを使って買う方が、買ってしまう金額は高くなる、という結果がでています。

現金の方がお金が減っていく感覚がわかりやすいので、使う金額は少なくなるのでしょう。
電子マネーなんかも同じことがいえますね。

人間はあっという間に判断力の低下が起こります。

インターネットで夜遅くにクレジットカード払いで買い物しているあなた!

夜は適切な判断がつきにくいことが多いと言われています。

気をつけましょう。

できれば明日本当に買いたいものか、必要なものか、考えてから買うのが浪費を防ぐコツです。

浪費してしまいがちな人は「ポイントがつくから」「便利だから」という理由でクレジットカードを使わない、できれば持たないようにした方が良いですね。

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認知行動療法への誤解

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

本やインターネットで認知行動療法のやり方を見て一人でやろうとしている人のよくある誤解。

①ネガティブな思考をポジティブにする方法だという誤解。
これが一番よくあります。

そうするといつまでたってもうまくいきません。

認知行動療法はポジティブ思考にする方法でありませんから。

②歪んだ考え方を矯正する方法という誤解。
これは専門家でも勘違いしている人がいます。
専門家が言っていたらその人は認知行動療法のことを表面的にしか知らない証拠です。
専門家でもそうなので、一般の人がそのように勘違いしても仕方がありません。

③状況、自動思考、別の考え、を書くことだけをやっている。
それだけをやって良くなった人をあまり見たことがありません。
たくさんあるやり方の一つでしかありませんから。

これらのことに当てはまった方は、自分でやらずに専門家に相談した方が良いと思います。
一人でやると「認知行動療法なんて役に立たない」という誤解もさらに生みだしますので。

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