認知行動療法への誤解

浦和すずのきクリニック、臨床心理士の鈴木です。

本やインターネットで認知行動療法のやり方を見て一人でやろうとしている人のよくある誤解。

①ネガティブな思考をポジティブにする方法だという誤解。
これが一番よくあります。

そうするといつまでたってもうまくいきません。

認知行動療法はポジティブ思考にする方法でありませんから。

②歪んだ考え方を矯正する方法という誤解。
これは専門家でも勘違いしている人がいます。
専門家が言っていたらその人は認知行動療法のことを表面的にしか知らない証拠です。
専門家でもそうなので、一般の人がそのように勘違いしても仕方がありません。

③状況、自動思考、別の考え、を書くことだけをやっている。
それだけをやって良くなった人をあまり見たことがありません。
たくさんあるやり方の一つでしかありませんから。

これらのことに当てはまった方は、自分でやらずに専門家に相談した方が良いと思います。
一人でやると「認知行動療法なんて役に立たない」という誤解もさらに生みだしますので。

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